忘れたころに、カジノ攻略。
カジノ敷地内、「ゲームセンター」。
相変わらず、ディーラー役のゴーレムが多数配置されているが、ゲームで遊んでいる客は一人も見当たらない。
ポーカー台の陰から、老婆が現れた。
「ああ、あんたかい。こいつらの壊し方、見当はついたのかい?
まあどっちでもいいよ。のんびりしていくといいさ。」
「ひとつけんとーついたから、やってみますー。」
「・・・むー。
変装してきたはずなんだけどなぁ。
あっさりみやぶられてるのはなんでかな。」
・・・
カードの束を持ったゴーレムをみつけ、その前に立ってみる。
「これだったかな。前回見たゲーム。」
「よぉ、そこのお嬢ちゃん。
トランプから俺が引くカードを当てれば、豪華な賞品が手に入るぜ。
気が向いたら挑戦してくれよな。」
「あ、やっぱりこれか。」
『セカンド・ディール』
「トランプから俺が一枚選ぶ。
俺の選ぶカードを事前に予想して見事当てればお前さんの勝ちだ。
事前にシャッフルするかどうかは自由だ。」
「この前来た時のガンマンさんみたいに、『普通に解かせるつもりはない』とすれば、あの方法ならかてるかも。
とりあえず、銀貨入れて試してみよう。」
ゴーレムはカードを鮮やかな手つきでシャッフルしながらにやりと笑った。
「俺に勝負を挑むやつが来るのは久しぶりだな。
今まで俺に勝ったやつはいないぜ。覚悟しな。」
「にゃー。ここまでは予想通り。
しょーぶだー。」
「トランプから俺が一枚引く。どのカードを引くかを事前に当てられればお前さんの勝ち。
予想と違うカードだったらお前さんの負けだ。
シャッフルはするか?」
「らー。するー。」
「それじゃ自由にシャッフルしてみな。
まあ無駄だけどな。」
カードの束を受け取り、2枚だけを選び、シャッフルする。
「しゃっふるおわったー。
あなたがえらぶのは、ジョーカー。」
「おいおい、トランプをシャッフルするだけなのに、なんで枚数が減ってるんだ?」
「『カード』から『トランプ』を選んでシャッフルしたよ?
このカードの束の名前は『カード』、切り札の名前が『トランプ』。ここ何十年かは束の名前が「トランプ」だと勘違いされている。間違ってないよね?」
「・・・お見事。正解だよ。
まさか1回で見破られるとは思わなかったぜ。」
「ゲームの名前でどんなトリック使ってるか言っちゃったら、解かれるのも仕方ないと思うよー。」
ゴーレムはバラバラになって崩れていき、ゲーム機から様々な貨幣があふれ出てくる・・・。
「これも普通に解かせるつもりがない感じだったんだねー。やっぱり。
とりあえずコイン回収~。」
ちなみにクリア方法は
「上から1枚目と2枚目をジョーカーにする」+「ジョーカーを指定する」でした。
ジョーカーを指定しない限り勝ち目はありません。