ぷーるはおふろよりつよい。
おふろでおよいではいけない。
ぷーるでとまっててもいい。
つまり、ぷーるはおふろよりつよい。
「にゃー・・・・」
子供用プールに入れられたお湯に肩までつかり、体の力を抜いてくつろぐ。
頭の上に鳥の雛の形をした氷人形を乗せている。
「えーっと。なんだか水遊びしてるはずが、お湯に肩まで入って座っちゃってるんだけど・・・。
遊び、ではないよねこれは。
白ちゃん、そのお湯につかってるのって、気持ちいいの?
「むー。どうだろう?ひとによる?
わたしがすんでたくにでは、ほとんどのひとが好きとか嫌いとか関係なしに何日かに一回は入ってたと思う。
わたしはすきだけど、あんまりすきじゃないひともいるかも。
まずみずになれないと、体の半分以上水につかる状態ではHP減ってくからあぶない。」
「好きでも嫌いでも入る、ということは宗教儀式みたいなものなのかしら?」
「しゅーきょーとはちがう、けど、はいるとびょーきになりにくいとか言われてたから、こっちの言葉で言うとおまじないみたいなものかな?」
「おまじないかぁ。
こっちでも効き目あるのかな?」
「むー。ないかも。
でも、私にはまほーの訓練にはなってるし、体力も減らないし、やって損はないかなーとおもってる。
この頭の上の鳥維持するのにまほーつかって訓練してるー。」
「あっ、やっぱりその人形、魔法だったのね。
どうして落ちないのかなーと思って気になってたのよ。」
「それ以前に溶けないのが不思議だよね。
氷でできてるみたいだし。」
「まほーで作った氷だから、いいかんじに魔力足したり魔力回路の補強とかしておけばこのくらいの暑さの中なら維持できる―。」
「なるほどー。あえて蒸し暑い中で氷の維持ってのは難しいから練習になるってこと?」
「らー。そんな感じ。
むしあつい?湿気そっちに流れてた?
ちょっとまってて、風の流れ調整して乾くようにするから。
暑さも調整するね。」
「あ、そこまでやらなくてもいいよー。
このくらいならすぐ乾くし。」