ぷーるでみずあそび
「むー。このねこみみは、装備した人が猫に対して感じているイメージをもとにしてなりきっちゃうそーびみたいだね。
今はつかわないほうがよさそうかな。
あいてむぼっくすにいれておくね、ぽいっと。
こんど、またあったかいときに付けてみる。」
「そうだねー。
見た目なごむ感じだったけど、食事の好みとかまで猫のになっちゃったりしたら大変だし。
いろいろ考えてからのほうがよさそう。」
「当たりの景品だったはずなのに、不便なものだったのねぇ。」
「たぶんだけど、猫に対してのイメージがつよそーなものになってるひとだと、つよいわざをみにつけちゃったりするかも?」
「あぁ、猫幽霊の話とか読んだ後だったらそーいうこともあるかもね。」
「にゃー。そうかもしれないね。
ところで、きょうはこれからなにしよーか?」
「何にしましょうか。
このままのんびりしてるというのもたまにはいいかもしれないわね。」
「あ、そーいえばさ。
この前買ってたぷーるだっけ?水遊び用の大きい入れ物。
あれ、使ってみた?」
「まだつかってないー。
でも、はるになってあったかくなってきたから、そろそろつかえそう。」
「それじゃ試しに行ってみるのはどうかな?
地下の部屋に置いてあるんだよね。」
「らー。いってみるー。」
・・・・
「そんなわけで、到着したわけだけど。
水遊びってわりに水入ってないね。どうするのこれ?
水持ってこないとだめだったんじゃない?」
「水は、作っておいた無限の水差しつかう。
あっためるのは、加熱のまほーがあるからだいじょうぶ。
てきどにあっためて、あそぶ。
最初は深さ10センチくらいかな。ほんとは50センチ以上は入れるのが普通な感じだけど、わたしのばあいころんでおぼれたりしそうだし。
・・・
にゃー。このくらいか。
それじゃ加熱。これで温度もだいじょーぶ。ちょっとぬるめなかんじになった。」
「えっと、白ちゃん、ちょっと気になったことあるんだけど、聞いていい?」
「らー。どうぞー。」
「無限の水差し、って、本当に無限に水出せるのかしら?」
「入れた魔力がなくなるまでだから、無限ってわけじゃないよ。名前だけ。
小さな池作れるてーどかな、この水差しに入れた魔力の量だと。少ししか入れてないし。
でもわたしの加工技術でこれ以上魔力入れるには水差しの材質自体を変えなくちゃいけないし、足りなくなってきたら魔力足せばいいだけだから、このままつかうー。」
「小さな池作れる、って、充分すごいよね。たしかに無限とは言えないけどさ。
これって、飲める水なんだよね?」
「らー。もちろん。ふつーの水とおなじくらいの性質。」
「これ、もし砂漠の街とかで売ったら、ものすごい値段で取引されそうだよね。」
「むー。そーかも。
でも、作りやすさならまりょくけっしょーのほうがらくかな。
結晶なら小さいのにしておけば売っても問題は起きなそうだし。」
「ああ、そーいえば結晶いくらでも作れるんだっけ。
それならそんな争いごと起きそうな物売る必要はないか。」
「げんどはあるよー。
そろそろ着替えるね。」
「あ、水遊び用の服があるの?」
「らー。水場に入るときの服―。
衣装分解、再構成~。」
「おおー、レオタード?だっけ、体にぴったりした服だね。」
「レオタードじゃないよー。にてるけど。
これは水龍への供儀の水着。そーびすると魔力少しずつ消費するけど水関連のダメージを大幅に減らせる。たぶん。」
「なるほどー。
ってことは遊んでるときに足滑って転んだりしても大丈夫ってことだね。」
「らー。たぶん大丈夫なはず―。
それじゃ、あそんでるね。」
「うん。あたしとみやっちはここで見てるね~。」
「むー。水遊びのしかた思い出してみる・・・。
良い子の水遊び入門、第2巻、不意打ちの基礎編。
まず水に慣れるのが基本。
あと、当たり前だけど攻撃手段が必要。例では水鉄砲だった。
水に慣れたら水鉄砲の分解組み立ての訓練、あと潜伏と狙撃の訓練。
最後には魔法攻撃と併用して完全勝利を目指すといいかも。」
「・・・それは、たぶんだけど、水「遊び」じゃないよね?」
「み?
いわれてみればそーかも。」