必要なら手段は選びません。
5の曜日、帰還の刻(16時ころ)、仮眠室。
市場から3人が帰ってきた・・・。
「ただいまー。」
「ただいま。」
「たらいー。」
「結局買い物するの思いつかなかった~。
いざ使おうって思っても意外と普段の感覚が残ってるんだなぁ。」
「普段は食べ物以外の買い物なんてほとんどしないし、仕方ないかもしれないわね。」
「そだね。
まずお金がないし。普段は。」
「さて、これから何しましょうか。」
「どーしよか。
白ちゃんはなんか予定ある?」
「編み物の道具買ったから、編み物のれんしゅー、する。
みーたん、はーたん、良いのつくれたら、着てくれる?」
「えっと。中に着る服なんだよね?」
「なかにきるの、だよ。」
「それなら、多少へんな見た目になったって着るよー。
どーせ見られたりすることもないわけだし。」
「そうね。見た目は気にしなくて大丈夫よ。
サイズが合わないとかだったら無理かもしれないけど、そういうことが無ければ着させてもらうわね。」
「にゃー。
それじゃ、れんしゅーしたあと、つくってみるね。
たぶんちらかると思うから、地下の実験室でれんしゅ―してくるー。」
「それなら今度は私がおんぶしていきましょうか?」
「にゃー。あいあとー。」
みやが白を背負って、歩き出す・・・。
「おもくない?だいじょぶ?」
「全然大丈夫よ。驚くくらいに軽いわ。」
「むー。
なんか、重いような気が、ときどきする。
体力の維持をかんがえると、食べたほうが良いとはわかってるんだけど、エルフ特有のびてき感覚?に染められていきそーで、ちょっと危ない感じ。
これ以上やせても仕方ないっていう気持ちと、エルフなら細いべきだっていう感覚が、まざっていく。」
「私はエルフの普通の体形がどんなものか全然知らないけど、それ以上やせる必要はないんじゃないかなと思うわ。
ダイエットとか考えるのは、ある程度の年齢になってからで充分だと思う。」
「らー。そーだね。
この体は、あと50ねんくらいあとにかんがえればいいかも?」
「50年、くらいかかるのかしら?」
「しらないー。」
・・・地下3階の実験室前に着いた。
「ここでいいのよね。」
「らー。あいあとー。」
「それじゃ、むかえはいつが良いかしら?」
「むー。
あしたの、ひるくらい?
れんしゅーしたり、寝たりするから、けっこー時間かかると思う。」
「わかったわ。
それじゃまた明日来るわね。」
「らー。
またあしたー。」
みやが帰っていった・・・。
「それじゃ、訓練かいしー。」
まず、毛糸玉をほどき、指編みで少しだけ毛糸を編む。
それを錬金術でもとの毛糸玉まで還元。
さらに錬金術で編んだ状態を再現・・・。
あとは再現と還元を繰り返して経験を積んだことにする。
「編む、ほどく、編む、ほどく・・・。」
ある程度の回数繰り返した後、今度は編み針を使って毛糸を編んでいく。
これもある程度編んだところで錬金術で再現、還元を繰り返す・・・。
「構成、還元、構成、還元・・・。」
「これをあさまで繰り返せば、目的の物が作れるようになるかも。ならないかも。
とりあえずそろそろ仮眠とって、起きたら再開しよう・・・。」