加工練習続き
深夜、第127辺境図書館受付。
床に複数の魔法陣が描かれた部屋の中央に座り、目を閉じる。
「そろそろ、かいどくできなかったぶんのかいどくすすめておかないと、きおくのせいとんができないかんじ。
ふたりがおきるじかんまで、こっちで、すこしすすめておこー。」
文字が理解できなかった時期に映像として丸暗記してあった本の内容を思い出し、その映像から文字を読み取り、意味を読み取っていく・・・
「むー。
だいたいりかいできるよーにはなったけど、やっぱりなまえがわかりにくいなぁ。
いっぱんめいしなのか、こゆうめいしなのかわからないたんごもおおいし。」
しばらく経ち、目を開く。
「こんかいは、あんまりおもしろいないようみつからなかったー。
てあたりしだいにおぼえただけだから、しかたないけど・・・。
とりあえず、どくしょはおわり、つぎはかこーさぎょーのないしょくー。」
アイテムボックスを開き、銀の塊と小石を出す。
「まりょくいれて、ぎんをこねて、すこしちぎって、てきとーにゆびわのかたちつくって、こいしをかざりにつかって、ぎゅーっとかためる、っと。
ゆびわいっこかんせい。
おおざっぱにつくってもちゃんとゆびわなかたちになるよーにはなったけど、おおきさはあんていしないなぁ。」
出来上がった指輪を持って、周りを見る。
「そーいえば、いれもの、じゅんびしてなかったか。
むー。」
空中に魔力で呪文を描く。
『魔力を束ね、魔力を捏ねて、私だけの箱を作ろう。
みんなに見えて、みんなが触れられる、とても小さな箱を作ろう。』
『魔力の宝石箱』
描かれた文字が一瞬光を放って消え、小さな箱が現れる。
「これにいれればだいじょーぶかな。」
箱を開けると、小さな結晶がぎっしりと入っている・・・。
「み?なにかはいってる。
まりょくけっしょーのちいさいやつ、だね。
はこじゃなくてほーせきばこでしていしたから、なかみまでできちゃったのか。
ほーせきはいってなければほーせきばこっていわないだろーしなぁ。
まりょくけっしょーはほうせきあつかいなんだ。しらなかった。
てきとーにじゅもんしていしてもできてしまう、げーむのまほーってべんりだなー。
でも、けっきょく、いれものとしてのやくにはたたなそうだなぁ。このままでは。
あいてむぼっくすに、はこのなかみのけっしょーをしまっておけば、つかえるかな。いれもの。」
「あいてむぼっくすー。そして、なかみだけぼっくすにいれる。ざらざらーと。
これで、からばこがつかえるよーになった。
ゆびわいっこつくるたびにあいてむぼっくすあけるのはたいへんだし、さすがにゆかにじかおきはもったいないよーなきがするし。」
「あとは、ゆびわをたくさんつくるだけー。
こねて、ちぎって、かためて、はこにいれる。
こねて、ちぎってかためて・・・」
・・・・
「つかれてきた。
でも、そろそろあれができそうなきがしてきた。」
「つくったゆびわのなかで、ひんしつよさそーなやつをだして、っと。
こーやって、まりょくを、ちょーせーしながら、いれてみる。
・・・こんなかんじかな?」
『石貨と魔銀のリング 品質普通
基本効果 守備力上昇(中)、敏捷上昇(弱)、感覚上昇(弱)
追加効果 呪い耐性(中)、サイズ自動調整』
「にゃー。できた。
この、さいずじどうちょうせいを、このまえのげーむせんたーでてにいれたゆびわにつけられるよーにれんしゅうすれば、あのゆびわもつかえるよーになるかも。
かんていできたら、ためしにつかってみることにしようかな。」