表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
148/446

幸運の町5

カジノ敷地内、「ゲームセンター」。

相変わらず、ディーラー役のゴーレムが多数配置されているが、ゲームで遊んでいる客は一人も見当たらない。

ポーカー台の陰から、老婆が現れた。


「こんな場所にまた来たのかい、お嬢ちゃん。物好きだねぇ。

 まあのんびりしていくといいさ。」


「らー。のんびり、あそぶ、します。」


・・・


カードの束を持ったゴーレムをみつけ、その前に立ってみる。


「これが、せんかいやってもあたらないっていうかーどあてかな?」


「よぉ、そこのお嬢ちゃん。

 トランプから俺が引くカードを当てれば、豪華な賞品が手に入るぜ。

 気が向いたら挑戦してくれよな。」


「こえのひびきはこのまえのかめらさんとおなじか。つかいまわしだね。

 げーむないようは・・・あった。これか。」


『セカンド・ディール』

「トランプから俺が一枚選ぶ。

 俺の選ぶカードを事前に予想して見事当てればお前さんの勝ちだ。

 事前にシャッフルするかどうかは自由だ。」


「・・・なるほど。

これは、せんかいやってもあたらないね。」


「げーむのなまえのじてんで、ふつうにかたせるつもりがない、わかる。

ふつうにかてないってことは、ふつうじゃなければかてるのかも?

もしかしたら、ここのげーむって、ぜんぶ、まともじゃないやりかたがせいかいなのかもしれない。

かめらのげーむも、ふつうにやったらぜったいむりそうなかんじだったし。むずかしいやつは。

すこし、かんがえてみよかな。」


「むー。

 もしかしたらできるかも、っていうほうほうはおもいついた。

 でも、そろそろねむくなりそーなよかんがするから、いまのうちにかえろう。」


ゲームセンターから外に出て、周囲に人がいないことを確認する。


「にゃー。

 ここなら、まきこまなくてすみそう。」

 『詠唱省略・転移門』


空中に描かれた扉を通り、第127辺境図書館へ転移する。


「ねむくなるまで、すこしここのほんよむことにしよう。

 でも、そろそろねむくなりそーだから、ひゃくさつくらいしかよめないかも。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ