12日目出勤前
「みーたん、はーたん、おあよー。」
「白ちゃん、はやてちゃん、おはよう。」
「みやっち、白ちゃん、おはよー。」
「ごはんのまえに、まりょくけっしょー、つくる。
まりょく、きたえられるらしい、へやのそとには、わからないように、つくってみる。」
「りょーかい~。
せっかくだから見学しとくね。
魔力感知の訓練にはなりそうだし。」
「訓練してから行くのね、わかったわ。
私も見学させてもらうわね。」
「らー。それじゃ、みててね。
こうやって、にゅーっとだしてっと。」
「今日もとんでもない魔力出てるみたいだねぇ。
手から魔力だしてる段階で、あたしでも魔力見えてるし、気配はすごいことになってるし。」
「ぎゅーっとかためて、いっこめできた。」
「おととい作ってたのと同じくらいの大きさの結晶ね。
でも、作ってるときに見えた魔力は、おとといよりはっきり見えたような気がするわ。
おとといのと、作り方変えたのかしら?」
「み?
つくりかたも、まりょくのりょーも、かえてないはず、だよ?
だいたい、でつくってるから、すこしはちがうかもだけど。」
「お、つまり、上達して見えやすくなったという可能性があるってことかな?」
「そうかもしれないわね。
午前の仕事終わって休み時間になったら、例の柱見てみましょうか。
見えるようになってるかもしれないし。」
「それもいいかもねー。
そーいえば、白ちゃん、その作った結晶って、何に使うの?
訓練のために作ってるだけなのかな?」
「むー。
とりあえず、れいのはこに、いれる。
たくさんたまったら、くんれんにつかうかも?」
「・・・アイテムボックスの中身が他の人には見えなくてよかったねぇ。」
「そうね・・・。
中身が知られたら、恐ろしいことになるわよね…。」
「えっと、とりあえず、白ちゃんの訓練終わったら、ご飯行こうね~。」
「らー!
いそいで、つくる。」
作った魔力結晶はアイテムボックスにしまい、食堂へ移動。
朝早いため、まだ空席が目立つ。
「ごっはんー、ごっはんー、あっさごっはんー。」
「おー、白ちゃんなんだか今日はテンション高いね。」
「さっきので、すこしおなかすいた。
だから、いつもより、たべる、かも。」
「うん、それなら、まずはおいしそうなメニューを選ぶのだ~。」
「らー。なにがいいかな。」
・・・
「み?
なぽたんが、ろく、になってる。」
「あれ。ほんとだ。
そーだね。ナポリタンが5チップだったはずなのに6チップになってる。」
「他のメニューも全体的に上がってるわね。
先週物価上がったばっかりなのに、また上がったのね・・・」
「みーたん、はーたん、ねだんあがるのって、ふつうに、ある、こと?」
「めったにないことだねぇ。
少なくとも、1週間程度で2回も上がるのなんて聞いたことない。」
「そうね。
この街は、他の町から食料を仕入れたりもしてるから、輸送に何か問題が起きて物資が届かなくなったり、仕入れの値段が上がったりしたら、ものの値段も上がることが多いわ。
でも、一か所から仕入れてるわけでもないから、いくつかの仕入れ場所が高くなったとしても、他からの仕入れを増やせば影響は最低限で済むはず。
だから、値上がりのあとは少しだけ下がることが多いのよ。2度連続で上がるのは今までほとんどなかったはずだわ。」
「むー。
これは、ふけいきなよのなかになるぜんちょうなのかな。
・・・でも、なぽたんおいしそうだなー。」
「1チップ上がっただけだし、普通に注文して大丈夫なんでない?
白ちゃんはまだ食券いっぱい持ってるでしょ。
それに、ナポリタンはかなり安いメニューだし。」
「らー。
それじゃ、やっぱりなぽたんにする。
とりあえず、たべる、そのあと、かんがえる。」
「そうしましょう。」
(ぱくぱく)
「(このぶっかじょうしょうが、『れいのあれ』なのかな。
たいみんぐ、かんがえると、かなりあやしい。
むー。
だとすれば、まず、ぶっかじょうしょうがなにがげんいんなのか、じょーほーをあつめるべき?
ぶっかじょーしょーがひどすぎて×××みたいになってもこまるし。
まあきんぞくかへいがめいんなままだったら、ぶっかじょーしょーもげんかいがある、のかな?
あ、だめか。
きんぞくのきょうきゅうりょうがあっちのじょうしきのはんいないでおさまるというほしょうはないし。)」
「あれ、白ちゃん、ナポリタンたべながら考え中かな?
口のまわりにソースついてるよ。
拭くからじっとしててね~。」