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7日目終業後

「よっし、今日の仕事も終わり~。

 あ、おつかれさまです、センパイ。」


「はやてさん、おつかれさま。

ところで、仮眠室の床のことなんだけど。」


「仮眠室の床、ですか?

 あれのことかな?」


「アレのこと?

 ・・・やっと見つけたわよ。手がかりを。」


「あっ。」

(あー、思い出した。この先輩だ、魔法陣の人。

 面倒なことになりそうだなぁ。)


「床がどうしたのかしら何か心当たりがあるのかしら何か知ってるのよねそうなのよね

 アレのことを教えてくれるわよね紹介してくれるわよね」


(うわ、かなりの暴走っぷりだ。

 そんで、やっぱり魔法陣が目的っぽい。

 えーっと。どーやってごまかそうか・・・)

 

「あ、やっぱり汚れ落ちきってなかったですか?

 ジュースこぼしちゃったのはさすがにまずかったですね。

 できる限り磨いたんですけど。

 今度また掃除しなおします。ご迷惑おかけしました。」


「うんうん、わかってるわ。

 『ジュースを買う図書館アルバイターなんてほとんどいない』っていうこともね。

 私だってアルバイトからの昇格組なのよ?」


「ジュースの件は気づかれてなかったということかな?

 それともなかったことにしてくれるのかしら?

 うーむ。

 どっちにしろこれ以上口を滑らせるのが危険だということは理解しましたっ。

 アドバイス感謝します。」


 (合流したらさすがに気付かれるよねこれは。

 まあほぼ気づかれてると思うけど。今の時点で。

 うーん。こっそり連絡する方法があればいいんだけどなぁ。)


「そろそろ眠くなったので失礼します。

 もうすぐ毛布部屋(宿屋の安い部屋。多人数雑魚寝の大部屋)にチェックインしなくちゃいけない時間ですし。」

 

「ちょうど私もひさしぶりに毛布部屋に泊るつもりだったのよ。

 『偶然』同じ宿になるかもしれないけど、その時はよろしくね?」


「(こりゃ当分あきらめそうにないね。

  こっちがあきらめるしかないのかなぁ・・・。)」



「はやてちゃん遅いわねぇ・・・。

私と同じ時間に仕事は終わってるはずなんだけど。」


「にゅー。」(こくり)


「あ、そろそろお腹空いたわよね。

 クッキー少しだけあるから、これ食べて待ちましょう。」


「らー。」

(ぽりぽり)

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