第8話:勇者ではありません(フラグ?
三話修正合体
私が借りた部屋は三等客室とかに当たるらしく個室風呂がなかった。
女性が頻繁に泊まる事はないらしく宿屋の大浴場も男湯のみのようなので、カウンターに行って共同風呂の場所を尋ねたのだがカウンターにいた人が親切な人で、貸し切りにしてくれたので一人のんびりお風呂に浸かる事ができた。
(´人`)感謝
それはさておき、風呂上がりの濡れた髪からはポタポタと拭ききれてませんよーと、雫が落ちる。乾いたタオルでガシガシと髪を拭くのだがいかんせん髪の量が多いので時間がかかる。
お風呂場で乾かすのを諦めカウンターに礼を告げてから階段をあがろーとしたんだけどー。
「んぐぐ、っんー。」
奇怪なうめき声。中庭の真ん中に、サルグツワを噛まされ手足を荒縄でグルグルに結ばれ床に転がされた少年がいた。
しかも、首からは"私は勇者じゃありません"と書かれた板を提げている。
…アレはなんですか??
さっきカウンターにいた人が見張りに就いていたので尋ねてみる。
「アチラの方は常連客なのですが、とても珍しい体質の持ち主してパーティーメンバー様に相談した所、であのような形になりました。
時間がきましたら、解いてさしあげる予定にございます。」
「んぐぐんぐーぐぐんぐぐ。」
カンウンターさん、いい仕事をした男の顔ですが、縛られた人の抗議(呻きにしかきこえないが)がいっそう激しくなりましたよ。(濁汗)
仲間からの提案で縛り上げるって一体どんな体質なんだよ。
「…そうでしたか、ありがとうございます。」
体質とやらを聞いてみたい気がするが深入りしたらヤバイ人種なんだろうね。
17、8の黒髪の結構な美少年てか、日本人系の好青年?
悪い人ではなさそうなんだけどね?"では、失礼します。お大事に?"
青年に会釈して通すぎる。
「んんぐ、っんぐおぉぉっ。」
いや、それ怖いっすよ。…朝です。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
"あ~う~。"
久しぶりではなく、生まれて初めての、ふっかふかのベッドで頭がボケてるみたいです。
昔使ってたのは、重さのあるセンベイ布団だもの、アレはアレで気持ちいいんだけど。
寝る時の服は昔から普段着ジーパンTシャツですねー。
寝間着なんて着た時がありませんよ?
起きてそのまま動けるし、そんなだから旅の間中もずっと法衣だけで過ごしました。
寝汗かくとかで、女性陣には不評でしたけどね、ネグリジェとかスケスケは私にはありえないと思うんだ。
まぁ、そんな訳で法衣のままで目が覚めたんだけど~。
「…どうやって入ったんですか。」
なんか昨日簀巻きにされてた兄さんが、同じベッドで寝てまーす。
俺一応カギかけましたよ??
かけたハズですよ??
なんで入ってきてんの?
寝てる間じゃなにかされても判らないけど、何かをされた訳ではないみたいだし、なんなんでしょう?いきなり同衾してたとか意味がわーかーりーまーせーん。
とりあえず起きてみようではないか私よ。
起こさないように、ベッドから離れてみました。
「服ヨシ、違和感ナシ、唇は?いや…わからん。」
服装チェックして体に違和感もないし…唇も多分大丈夫、寝てる間にファーストキスが終了してたらマジで泣くよ?
…さて、だらし無い顔をしてますが、隣で寝てたのは間違いなく昨日の兄さんですね。(何気に酷
とりあえず、相手が目を覚ますまで放置してみましょうか?
でも、冒険者の仲間の人が捜してても何だしカウンターに行った方がいいのかな?
トントン…
誰か来たみたいですが、お迎えでしたらいいんですが。
「おはようございます。…大変失礼な話しとは思うのですが、こちらに見知らぬ男性が紛れてたりなどしませんでしたか?」
”お兄さんお迎えがきましたよ~?”(姫スマイル(営業スマイルか?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
A・青少年はホイホイに惹かれるGみたいな人でした。)
「つまり、心とは関係なく女性に近付いていってしまうお体なのですね。」
「女性というか、若い少女といいますか…。」沈鬱な表情で答えてくれてるのはマリク・レールさん短い茶髪でアンバーの瞳よくみなくても美形、美形ってそういう姿すらムンムンなんだな、羨ましい。(何がだ
それはさておき、唇より首を調べるべきだったかな~、と思いながらさりげなく手で首まわりを摩ってみる。
「あの、吸血鬼の類いではありませんのでそんなに必死にならなくとも。」
「…そうですか。」
とても困ったふうに言われた…そうですか、何を考えてたかわかりましたか。
なにはともあれ、昨日の内にアイテムを配置してなくてよかったよ、なんせ企画外のチートアイテムだらけですから、こんなに簡単に入られたんじゃ迂闊に置いていけないなぁ、カウンターに預けれる部類の物でもないし。
「何かあった訳ではなさそうですから、そんなに気になさらなくて結構ですよ?」
若い男に添い寝されてたのはさすがにびっくりしたけど、"オレ"の部分があるから大して気にならないのは事実だし。
むしろ、宿屋に気を使わないとならないお兄さん同情しますよ?
普通の女性なら大騒ぎだろうし、貴婦人だったりしたらもっと騒ぐだろうし。
…て、なんでそんな事で驚いてんのかな?かな?
「失礼ですが、貴女の年齢をお聞きしてもよろしいでしょうか?。」
「16ですが?」
歳を聞かれても問題点ないが、"レディの年齢を聞くなんて"とか言っといたほうが、それらしくてよかったかね?
え?話しが進まなくなるから止めとけ?とりあえず、どこかに進める気もないですけどね。
私ん中じゃ"添い寝ビックリ迎え引き渡し"で、一応完結してますし、あとはサヨナラしてお城いくだけだもの?
「適齢期の女性相手だと…もっと。」
なにこの流れ、さっき考えた事を説明しなきゃならんのかね?いや、わざわざ言わんでもいい気がするが。
「そうですねぇ強いて言うなら、彼が他人である事と異性として意識してないから部屋に入っててもとくに…驚く事でも。」
…いや?ちがうか、寝起きの頭だったし、驚いてない訳ではないし。うん?どうしたオレよ?…あっ、わかった、驚き過ぎて逆に醒める境地って奴じゃね?そんで、女らしく悲鳴を上げたりしなかったのは悲鳴の上げ方を知らないからだ!!
て事は…。
「…そっか、大声を上げた事がないので悲鳴を上げそこねたみたいですw」
つまり、そうゆう事だよ、後々不安の残る答えがでちまいました。
知らない人が添い寝って相当まずいよね?こうなると、マジ襲われた時に、叫ばずにもがいただけとかなりそうだな。
気を失ってない限りはどうにかできるだろうけど、なんか対策が必要かな?
「…正直、大声で叫んだ事がないのでその時に叫ぶなんて考えつきませんでしたねぇ。」
祠周りで何か起こるとは考えにくいから、当分は大丈夫なんじゃないかな。
そういえば、アノのお兄さんを連れて来ないとか変な話しだね。
ありがちなのは、「お前が来ると騒ぎが大きくなるからくるな」とかですが、あったんですか?いや聞きたいけど聞かないよ。
これ以上は関わりたくないよ、お昼過ぎたら書簡届けないとだからね。
ささ、面倒になってきたのでお茶漬けでもだしましょうか~?
誰か~、ご飯と梅干しちょうだ~い