しょーがくちぇい!!
このライトノベルは幼女好きにより、幼女好きのためのライトノベルです。
変態を越えた変態な内容ですが……人間、慣れて恐ろしいよ。ふっふふふふふ!
しょーがくちぇい!!
第一支配宣言 わりゃわの、せかいちず
小学生のロリっ子の朝は早い。
今日も幼女の夢を破壊すべく、目覚まし時計はけたたましく、鳴り響く。だが、そんな爆音にもめげないのが、我が祖国――目本のニューリーダー 全能時 玖珠であった。
「うにゃあ~、わりゃわに平伏せ、有象無象の衆よ。にゃははっははは」
どうやら、国民から支持率を順調に得ているようだ。だが、玖珠なる幼女は知らない世界は決して理想の姿を自分自身に見せない事を。
「うはぁ!! うれちぃのじゃ。うれちぃのじゃ。ちょこれーと ぱふぇの山なの。ふじさんちょこれーとぱふぇけいかくはお主らのおけげなのらぁ~」
昨日、お布団の中で読んでいた『ようじょでもわかるりーだーしっぷのとりかた』が今じゃあ、本来の役目を終わる前にビショビショに濡れて、玖珠のお尻に貼り付いていた。
ちなみに『ようじょでもわかるりーだーしっぷのとりかた』は玖珠の高貴な頭脳を持ってすら、解読できなかった古代書物だったらしく、玖珠の良い睡眠導入剤に成り果てたのだった。そのご褒美にある人種にとってはヤフオクでお金を出してでも是が非でも手に入れたい聖水だ。
正直、私も手に入れたい。玖珠様のだったら、全財産二万円!! 投入するね。
「うるしゃいなぁ。わりゃわの眠りを妨げるとは……弾道ミサイルを百発受ける覚悟はあるのであろうなぁ~うにゃぁ」
厨二病的台詞を堂々言い放てるのは子どもの特権だ。そんな微笑ましい光景を永遠に見ていたいものだが、私こと、霧山水 蘇夜夏の任務は玖珠様を立派な総理大臣及び、全能時財閥の次期総帥候補に育てることだ
その第一歩として、シーツの染みについて詳しく問い質さなければ。きっと、夜中にオレンジジュースをたらふく飲んだことによる効果に違いない。玖珠はそれで五回ほど、スクエアエニックスもびっくりな世界地図を完成されている。
私が毛布を持ち上げたことによって生じた布団との隙間から外気が流れ込んでくる。その外気に反応して、玖珠は両股を摺り合わせて暖を取ろうとする。
「……玖珠様。無理だと思うよ、さすがにそれは。解っているんでしょう? 火の手はもう、上がってるんです」
「バカか、蘇夜夏。こんな寒い日に記者会見なんぞ、光の玉無しにゾーマに闘いを挑むような所業であろう? わりゃわは勇敢な行動の先にある栄光よりも堅実な行動の先にある栄光を重要視しておるのだ。それに今や、わりゃわの全納時の力は全盛期のFFの販売数よりも遙かに上であるぞ!!」
目を擦りつつ、訳の解らない御託で必死に布団の世界にしがみつく玖珠様は可愛い。具体的にどう可愛いか、と言うと、寝相によりしわくちゃになったパジャマの中身から香る蜜柑のような香り、左右に跳ねた長い御髪、はっきりとした目鼻、ふっくらしたミニサイズのくちびる、ボタンが二つ外れていて、そこからちらっと覗く白い素肌(微妙に乳首付近であるため、即席の絶対領域化している。あれがロリコンにとっての聖域か)などの無数のチャーミングポイントがそれを物語っている。
腕時計を見る。午前六時三十分を指していた。もはや、一刻の猶予もない。
「全能時家はまだ、玖珠様のものじゃないでしょう? さぁ、その為にも国民の支持率を上げていきましょう! 起きましょう、ょっと」
「こらぁ、わりゃわの身体を持ち上げるな。さては、誘拐する気だな。わりゃわが超絶ウルトラ究極可愛いからじゃな」
「そうですね、お風呂に連行しましょうか」
「それならば、OKじゃ」
「ところでシーツの染みは?」
「あ、あれは私の汗だ。美少女は昼間、汗をかかないから、夜間に大量の汗をかく仕組みになっている。 ちなみにおなごのせいゆー、とやらもそうらしい」
「本当ですか! ……くぎゅ」
※ 本当な訳がありません……。
続かない。。