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ふわふわ。  作者: 水無月
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新学期

暑さの残る9月1日。今日から2学期が始まる。日に焼けた子とかいて、みんなけっこう遊んだんだなぁ。


「よ!お二人さん久しぶり。残暑がきびしいですなぁ。」


ひらひら手をふる奈緒美は意外に白いし、薫は黒くなっている。逆だと思ってた。


「ナオはずっとバイト?薫は旅行どうだったの?」


心が2人にかけよって、夏休み中の話で盛り上がる。

心は今年は楽しかったんだろうか。去年までは私は、毎年変わらない、心だけと過ごす夏休みだったけど、今年はちょっとだけ違った。私はそれなりに楽しかったけど、心はちゃんと楽しかったかな?今さら不安になる。


目線の先に間仲がいる。なんか話しかけづらい。祭りで大失態を犯してから間仲が気になる。倒れた私をおんぶして家まで送ってくれたらしいけど、私は全然わかんなかったし、きっと重かったろうし、熱でうなされて、変なこと口ばしってたかもしれないし、聞いたらスッキリするんだろうけど・・・なんかはずかしい。

でも、ちょっと自然なかんじで聞いてみよう。


「おはよう間仲。」


今あるちっぽけな勇気を集めてぶつける。無理やり笑顔になろうとしてるから、変な顔してるかもしれない。


「おはよう。水原さん。」


間仲は全然ふつうだ。なんか良かったような、ガッカリしたような・・・。

担任が入ってきてしまった。席に座らなきゃ。じゃぁ。と言って間仲の横を通る。それだけなのに少しドキドキする。大丈夫。友達だから、間仲はあたり前の事をしただけだ。特別な事じゃない。きっと。

でも、まだドキドキする。

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