第7話 ふたりとも、止まらない(編集版)
※本章は【編集版】として、深い描写をカットして再構成しています。
完全な内容をご希望の方は、NOTE掲載の【完全版】をご覧ください。
怒涛の急加速モードでのデートを終えて、帰宅するやいなや、俺は即・LINE戦線へ突入していた。
俺:
今日は本当にありがとう。
キスって、あんなに凄いものだとは思わなかったよ。
みーちゃん:
それなら良かったです♪
そのあとしばらくは、軽い雑談を交わしていたんだけど――
みーちゃん:
次は何をしますか?
何でも言ってくださいね、恋人なんですから♪
……え?
な、なんでも……?
えっちぃことも……入ってたり……?
いやいやいや、これって試されてる!?
それともガチ!?
あかん、童貞フィルターが誤作動起こしてる!!!
でも、勇気を出して送った。
俺:
じ、じゃあ……その、胸を、触ってみたい、かも……
(震える指で送信ボタンを押した。あの瞬間の緊張、忘れられない)
──そして、即レス。
みーちゃん:
いいですよ(笑)
じゃあ、明日会ったら、触りますか?
…………。
え?
マジなの……?
そんな簡単にOKもらえる話だったっけ……!?
いやでも……でも……
俺:
触る!!\(^o^)/
(このテンションどうした、俺!?)
キスの余韻すら消化しきってないのに、
もう次のステージ行く流れですか!?
みーちゃん:
でも、今日のゲーセンの駐車場みたいに人が多いとちょっと…
さすがに見られたくないので(^_^;)
ご、ごもっともでございます!
(ていうか今日のキス、誰かに見られてたりしたのでは……!?)
俺:
じゃあ、人の少ない場所を探そうか。
明日そっちまで迎えに行くから、車1台でドライブしよう!
(こう見えて一応、“健全デート感”を演出してるつもり)
みーちゃん:
私、人通りの少ないところの候補ありますよ。
ドライブしながら良い場所を探しましょう♪
……神対応きた。天使かな?
こうして、“胸タッチ確定遠征”が爆誕したのであった――。
◆ 日曜:それでも、左手は離さない
夜明け前に飛び起き、全力で準備。
門限ギリギリまで粘るスケジュールで、みーちゃんをピックアップ。
そして、いきなり俺のワガママが炸裂する。
「ハンドルは右手で足りるから、左手つなぎたい!」
「危ないですよ〜」って笑われながらも、
恋人つなぎ、成功。
……心拍数、レッドゾーン突破。
田舎道をのんびり走ってると、小さな道の駅を発見。
人影ゼロ。とりあえずトイレ休憩。
(ここでちょっとしたハプニングがあったけど、
それはまた、完全版で――)
車へ戻ると、
「アイスでも食べます?」
って、みーちゃん。
ナイス提案!
ご当地アイスを2つ買って、車内へ。
「ねえねえ、あーんて、してほしいなぁ」
「ふふ、いいですよ。はい、あーん♪」
……尊い。
味なんてどうでもいい。幸福指数がとんでもないことになってる。
「みーちゃんって、俺のお願い全部叶えてくれるよね」
「だって、好きな人からのお願いですもん。
何でもしてあげたいです」
……もう……なんなんだよ、この子……
ただの カ ワ イ イ か よ。
そのあと、少し照れくさい話をして。(編集版では割愛)
沈黙が落ちるなか、
みーちゃんが、ぽつりと口を開いた。
「……なんだか私たち、ちょっと変になってきちゃいましたね」
「……うん。俺も、同じこと思ってた」
まだ、何も始まってないのに。
それでも、すでに胸がいっぱいで。
それでも、俺たちは左手をつないだまま。
エンジンをかけ、再び田舎道を走り出す。
次のステージを目指しながら――。
▶ 第3章 ― 第8話につづく。
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※編集版として改変したことで違和感があると思いますがご了承ください。
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