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【書籍化】転生幼女は愛猫とのんびり旅をする【2巻12/10発売!】  作者: 茨木野


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91.




 聖女(疑惑)のぽんぽこさんを、発見。

 しかしなんか私たちにびっくりして、白目を剥いて仮死状態になってしまった。


 仮死状態、っていったけど、要は気絶してるだけらしい。狸寝入りってやつ? 大げさな……。


 ほっとくわけにもいかなかったので、私はぽんぽこさんを抱っこして、拠点としてるお城へとやってきたのだった。

 ちなみに、抱き心地は最高だった。もっふもふで、温かい。


「それが……聖女様なんですの?」


 お世話になっている、ネログーマ王女、シュナウザーさんがテーブルの上のぽんぽこさんを凝視している。


「ひゃうんひゃんっ」


 ネログーマの神獣、フェンリルのヨルも、ふんふんと鼻を鳴らし、ぽんぽこさんの匂いを嗅いでる。


「ひゃん!」


『【おんなのにおい!】ですって』


 愛美さんが、ヨルの言葉を翻訳する。

 いや女の子なのはわかっていたけども。

 運んだ時の感触でね。どことは言わないけども、狸にしては豊かな膨らみがあったからね。


「どうしましょうか」


「どうしようか」


『どーします?』


『……ほっとくわけには』


 聖女パーティ、みな首をかしげる。

 目の前には、腹を出して大の字で寝ている狸が一匹。シュールだ。


「そもそもどういう存在なんですの?」


 とシュナウザー王女が尋ねてくる。


「狸に化けた人なのか、狸に転生した人なのか、狸と思わせて実は神獣なのか。いったいどれなのでしょうか?」


 シュナウザー王女の言うとおりだ。いったい、どのパターンなんだろう。

 できれば、狸に化けた召喚者、だといいんだけど。


「…………」むくっ。


「あ。起きましたね。良かったです」


 ぽんぽこさんは上半身を起こすと、つぶらな瞳でじっと私を見つめる。

 きゅきゅきゅっ。

 シュパッ!


【助けてくれて、蟻×10】


「……フリップ?」


 そう、ぽんぽこさん、いつの間にか、どこからか、フリップを取り出したのだ。テレビ番組とかで、ADさんが指示出しに使うアレだ。

 どこから出したの? 四次元ポケット的なサムシング?


 そこには、リアルな蟻の絵と、×10という文字が描いてある。


「ん? なんて書いてあるんだい、コネコちゃん……?」


 異世界人(現地人)である、アメリアさんが首をかしげる。


「もしかして……シュナウザーしゃんも、読めないです?」


「ええ、なんですかこれ……? 蟻が増殖していますわ……」


 愛美さんと貞子さんと、顔を見合わせる。


『これ「ありがとー(蟻が10)」って意味ですね! どやぁ……!』


『……いえ、突っ込むべきはそこじゃあないかと』


 貞子さだこさんの言ってるとおりだ。

 このぽんぽこさんは、フリップに、私たち……つまり日本語ダジャレで文字を書いてる。


「てゆーことは……やっぱり召喚聖女が、狸の姿をしてるだけ……?」


 ぽんぽこさんは、私をじっと見つめる。

 スッ……と短く愛らしい両腕をあげる。


 そして。

 頭の上で、大きな輪っかを作った。


「これ……どういう意味でしょう……」


『○(正解)って意味じゃあないですかぁ……?』


 愛美さんがそう言うと、ぽんぽこさんはフリップをめくり、キュッキュとペンを走らせる。


【たぬきじゃない?】


「「「いや、ほんとのたぬきは、自分のことたぬきって言わないから!」」」


 私たちの総ツッコミが、城の広間に響き渡った。


【お知らせ】

※12/27(土)


好評につき、先日の短編の、連載版、投稿しました!



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