90.
ぽんぽこさん、ガチたぬきだった!?
「ど、どうする……コネコちゃん……」
これにはアメリアさんもびっくりのご様子。目を白黒させて、口元を両手で覆っている。
改めて、私はぽんぽこさんを見やる。
まず、狸だ。普通の狸だ。たぬ、たぬき以外に特徴がない!
茶色くてもふもふとした毛並み。つぶらな瞳。
頭に葉っぱ乗ってるとか、そういうアクセなんてない。ガチたぬきだ。
「あれって……聖女なんでしょうか。私みたいに、こっちくるときにたぬき化した……とか?」
私が幼女姿で転生したように、ぽんぽこさんもリアルたぬきに転生した可能性、ワンチャンある!
「ましろたんどう思う?」
「にゃふ」
ましろが私の腕の中で、ぷにぷにの肉球を押し付けてくる。
『【聖女ね。間違いない。ヤスコと同じ気配を感じる】だそうで』
やっぱり聖女ではあるんだ。
『……たぬきとして転生したのか、それとも、別の感じかはわかりませんが、あのかたも我らと同じようですね』
愛美さん、貞子さん、そして私と同様、聖女であることは確定した様子。
じゃあ、ちょっと話しかけてみるか。
びっくりさせないように、私は抜き足差し足でゆっくりと近付く。
そして。
「あ、あにょ~……」
「!?」
ぽんぽこさんはビクウ! と体をこわばらせた。全身の毛が逆立っている。
ぽて。
まるで電池が切れたぬいぐるみのように、横に倒れた。
「え? た、倒れた!? どうして!?」
『あー、そういえばたぬきって、びっくりすると一時的に動けなくなる習性があるって、ネットに書いてあったの見たことある』
えっと。
ええっと。
「中身……人間……なんでしゅよね……?」
私は首を傾げ、こめかみを人差し指でつついた。
『とましろ様はおっしゃってましたけど……』
『……たぬきの習性をしてるって、それは……』
「リアル狸……」
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※12/24
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