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12/13


 貴族たちのゴルフ場の隣の森から一匹の大サソリが現れた。

 大サソリの巣を処理するために来たダダンとダダンを追放したパーティー。そのリーダーのバーインが「頼んだ」と言うと、隣に立っているいかにも魔女な格好をした女性が呪文を唱え、大サソリにいくつもの爆発する火球が襲いかかった。


  ドッド、ドォン!


  「ギッギ、ギィ」


 もろに食らった大サソリは弱々しく金具のような鳴き声を発した。

 

 「テイムできるっ!」とダダンは急いで駆け寄ったが、触れてテイムする前に女の爆発魔法によってと止めを刺された。


 バーイン「フッ雑魚アリだな」


 新入りの若者「バーインさん、これサソリです」


   ドォン!


 「何すんだよ!!テイムさせろよ!」


 「は?止め差しただけなんだけど、あとあんたの魔法は使い物にならないことぐらい知ってるから」


 パーティーからどことなく「小動物しかテイムできないんだろ」と聞こえた。

 新人の男は困惑して首をかしげている。


 「先を急ぐぞ」


 バーインが言うと皆黙って森の深部へと進んだ。

途中で大サソリが2、3匹現れたが全て先ほどと同じように処理した。ダダンはテイムさせてもらえなかった。


 「ここだな」


 10分ほど進んだ先に直径3メートル程の穴があった。


   バキッ  ギギ  


 穴の奥で不気味な音が響いている。


 「流石アリの巣だな。よし、入るぞ」


 「え~服汚れるんだけど~」


 「だから汚れてもいい服で来いって言ったろ」


 新入りの若者「バーインさん、サソリです」

 

 穴の中はじっとりと湿っている。バーインを先頭にして一列に進んだ。

 

 ある程度進むと広い空間についた。そこで道が複数に枝分かれしていた。


 「どーする?リーダー」


 とパーティーの男が言った。


 「全員一緒の方がいいだろ。一つずつ処理していこう」


 そう言った直後だ、


  

     ドゴォン!!



  !?


 天井を突き破って十数匹の大サソリが彼らに襲いかかった。


 ダダン「んだよ!!」


 バーイン「押し潰されるぞ!離れろ!」


 

    ドォン!!



 落下した大サソリたちが壁となって、ダダン、新入りの若者。そしてバーインとその他メンバーが分かれてしまった。


 新入りが剣を構えて言った。


 「この数ッ……確実に1匹ずつやらないと……」


 するとバーインが

 

 「いや、お前らは先行って女王アリ倒してこい。ここは俺達がやっておく」


 新入りの若者は少し考えた後、剣を鞘に収め


 「ッ………バーインさんッ……サソリです!」


 ダダン(コイツら大丈夫か?)


 「行きましょう!ダダン君!ここはバーインさんたちに頼んで先に進みましょう!」


 「あ、あぁ……」


 

 結果彼らは二手に分かれることになった。



 新入りの若者とダダンはしばらく走って先を進んだ。


 「はぁはぁはぁ……ここまで来ればサソリも来ないでしょう」


 「あぁ?そうだな……」


 行きも落ち着いてきたころ、ダダンは少し気になったことがあったようだ。


 「なぁお前、」


 「はいっ!」


 「なんでおれの名前知ってんだ?俺名前言ったっけ?」


 よく考えればバーイン達から聞いたのだろう。

なんだかバカな質問をしたなと思っていると、新入りの若者は「あー」と何かあるような反応をした。


 「実はね、君のことはずいぶんと前から知ってたんだ。というのも、君がパーティーから出る一ヶ月ぐらい前かな?君とバーインさん以外のパーティーメンバーに誘われて、そのときはまだ君のことは知らなかったんだけど。一週間前にバーインさんとみんなで話し合う機会があって、そのときに初めて君を知った。それで、その"話し合う"っていうのは君を追い出して僕を入れるかの話だったんだ。もうそのときには断りづらくて、流れに流されてさ……そもそも会話に入れなかったし………」


 「・・・」


 ダダンは彼をじっと見つめた。

 

 「それでね、バーインさんだけは、ずっと君を追い出すことに反対してたんだ」


 「は?なんで。あいつが一番うれしそうだったぞ、追い出したとき」


 「たぶん、……自分を悪者にしたんだろうね。君に負い目を感じさせないために。あの人あんな感じだけど優しい人だから」


 「・・・」


 ダダンは下を向いた。


 「まぁ、つまり言いたいことは、きっと君は必要とされてたんだ。少なからずバーインさんには」


 「……そうか、ありがとうな言ってくれて」


 「うん……ごめんね、僕がもっと意見を言えたら君を追い出すことにならなかった……」


 「あ?気にすんな。俺があのパーティーに見合わなかったのは事実だしよ」


 「ありがとう」


 彼らは笑ってお互いを見つめた。


 「ところでお前、名前何だっけ?」


 「え、ゴルフ場で自己紹介したのに……まあいいや、僕はモニス、よろしくね」


 「そうか、よろしくなモニス」


 

   ザッ



   !?




 暗闇の奥から何かの足音がした。

二人はそれぞれ武器を構え、敵に備えた。



    ザッ 

           ザッ


 

 暗闇から足音の主が現れた。その正体は険しい顔をした赤い髪の少年であった。


 「あいつに任せるんじゃなかった…」


 二人は相手が人間だと知って一瞬警戒を緩めたが、こんなところに人間がいることの不自然さに気付いて武器を構え直し、警戒を深めた。


 「人っ!?なんでこんなところに!?」


 「わかんねぇけどあっちは俺らを攻撃してくる感じだぜ」


 


 一方バーイン達は、



 ダダンとモニスを先に行かせた彼らは十数匹の大サソリと謎の魔物に相対していた。



 バーイン「サソリ倒してったら何かでてきたな」


 男1「バーインさんあれなんて魔物ですか?」


 「知らねぇ……だがかなり強そうだ。お前ら気を付けろよ」


 謎の魔物は異様に痩せ細った体で、顔が巨大な眼球のヒト型の魔物だ。




 大サソリ・・・最大で全長3メートルにもなる大型の節足動物

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