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ベルリオールの花嫁  作者:
第一章
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 昔から負けず嫌いだった。

 誰にも負けたくなかった。


 

 女のくせに、と何度言われたことだろう。それでも、剣を手放すことだけはしなかった。誰よりも強くなりたかったのだ。

 

 女で、何が悪い。少なくとも、父の周りにいる兄弟たちの中では、自分が一番強いではないか。

 冷やかしを受けるたびに、そう心の中で叫んでいた。


 女として生きようと思ったことはなかった。何度も、どうして男じゃないんだ、と神に訴えた。

 なのに、なぜ。



 ――エルオーシュ。ベルリオールの王弟に嫁いで、両国の架け橋となる王子を早く生んでくれ

 


 どうして、都合が良いときだけ女としてみるのだろう。

 私を勝手に女にする。私に、王位継承権という男と同等の価値を与えたのは父上ではなかったのか。


 今まで積み上げてきたものは、いったいなんだったのだろうか。



 そんな風に思っていた私が、まさか恋に堕ちるなんて、思いもしなかった―――













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