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第6話 天界の畑

「ここが天界です」

「はぁ……ふぅ……意外と……普通だな」


 ヴァルキリーに支えられ、ようやく地面に降り立つ。

 空を飛んだ恐怖で息が荒くなったが、徐々に余裕が出てきたので周りを観察する。


 その場所は一言で言えば畑だった。

 ただし荒れ放題の。


「私はこの辺りの開拓を任されたのですが、天界の植物は豊かすぎるため私の手には負えないのです」

「手に負えないって……人でも雇って植物を引っこ抜けば良いんじゃないか?」

「それが、抜いたそばから生えてくるので、根を絶ち斬ることが出来ないのです」

「なるほどな」


 たしかに天界は資源が豊富だと聞いたことがあるが、まさか取りきれない程生えてくるとは思わなかった。


「それで、俺はどうすればいいんだ? 今のままだと役に立てないと思うんだが」

「先程の魔道具に触れてください」


 差し出された球体へ再び手をかざす。


「そして己の中のスキル情報を脳内に具現化するイメージを構築してください」

「ぐぬぬ」


 言われた通りスキルを思い浮かべようとするが、小難しくていまいち想像できない。

 いや、具現化すれば良いんだから、脳内じゃなくても良いのか?


 "ブォンッ"


 何となくイメージが固まった瞬間に、俺の目の前にメニュー画面が現れた。

 おお、成功だろうか。


「スゴいですね、外へイメージを持ってくる人は初めてです」

「ははは……」


 どうやら違ったらしいが、ゲーム画面みたいで分かりやすいから、これで良しとしよう。


「えーと何々?」

 


――――――――――――――

 全自動採取

 レベルアップ

 ステータス

 ???

―――――――――――――― 



 青枠の四角に、文字が羅列されている。

 ずいぶんとシンプルな画面だな。


 まずは全自動採取を押してみるか。



――――――――――――――

 全自動採取LV1

  空欄

――――――――――――――



「おお、レベルが書いてあると分かりやすいな」


 今の俺のレベルが1だから、空欄……つまり採取可能な場所も1つということか。

 おそらくレベルアップの項目で育てるんだろうが、戦闘が必要だったら厳しいな。


「まあ、戦うのは厳しいだろうけど、一応ステータスも見ておくか」


 全自動採取を閉じてステータスの項目を押す。



――――――――――――――

 ステータス

  体力230

  腕力5

  魔力0

  防御5

  魔防1

――――――――――――――



「これは……どうなんだ?」

「私も能力を数値化して見たことが無いのでなんとも言えませんね……」


 比較対象がいないので、俺のステータスが強いのか弱いのかも分からない。

 しかし、数値を見る限りいかにも弱そうだ。


 次に???を押してみたが、これは未開放なのか反応しなかった。

 さて、それじゃあお待ちかねのレベルアップを押してみるか。

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