03 自故紹介
晋也:「はぁ、急にきてびっくりした。
それよりも、これからどうするかだよな~」
幽霊?:【まあ、とりあえずは病院から退院しないとな。】
晋也:「そうだね...そういえば、まだ君のことほとんど知らないんだけれど。」
詩音:【そういえばそうだな、私の名前は御園生詩音...年齢は秘密
...って言っても、これから私の代わりをやるのには必要か?
年齢は19歳で大学1年生...いや、4月だからもう2年生だな。】
まさかの年下だった!
結構大人びて見えていたので、年上だと思ってたんだけどなぁ...
晋也:「俺は天乃晋也、年齢は20で次、大学3年生になるはずだった...元男だよ...」
詩音:【それで晋也...とりあえずお前にはこれから私として生活をしてもらうが、何か聞きたいことはあるか...?】
Oh...!さっそく呼び捨てかい!?
ちょっとドキドキしちゃったじゃねぇかよ!
晋也:「というか、御園生さんとして生きること前提なんだね...」
詩音:【そりゃそうだろ、一応、晋也が動かすとはいえ私の体なんだし...
もしかしたらふとしたことがきっかけで、元に戻れるかもしれないだろ?
あと、御園生じゃなくて詩音でいいよ。なんか堅苦しいだろ?私の苗字。】
晋也:「いやいや、そんな初対面の子を呼び捨てにするのなんて...」
できるわけねぇだろ!こちとら、彼女いない歴=年齢なんだぞ!
詩音:【いいから呼べよ!じゃないと、お前が寝てる間、ずっと南無阿弥陀仏って唱え続けてやるからな!】
成仏させようとしてる!?
晋也:「はぁ...それじゃあ、せめて詩音さんでお願いするよ...」
詩音:【...まあ、それならいいか。】
コンコン
などと自己紹介の様な事をしていたら、さっきの看護師さんと先生らしき女性が入ってきた。
医者:「こんにちは、私は医者の佐藤といいます。
とりあえず、今、気分が悪いとかどこか痛いとかないかな...?」
などと言われたので、
晋也:「ええと、そのちょっとまだ頭の中身の整理がついてない状態でして...あまり良くは分かりません...」
医者:「まあ、それもそうよね。とりあえず体温とか測っていきましょうか。」
と言われ、とりあえず先生の言う通りにすることにした...
ーー
医者:「うん。とりあえず特に問題はなさそうね。」
寝ている間にある精密検査などは終わっていたのか、検査はすぐに終了した。
まぁ、めちゃくちゃ大きい問題が残ってるんだけど...
医者:「とりあえず体に問題はないから、今日は入院してもらって明日か明後日には退院できるかな?
そしたら、1週間後と1か月後にもう一度来てもらって、再度検査をして問題が無かったら完治ってことでいいわよ。」
晋也:「ありがとうございます。」
医者:「他に、何か聞きたいことはあるかな?」
俺の体のことについて聞いてもいいが、詩音さんが言うには既に死んでしまっているらしいのでやめた。
ここで聞いても、雰囲気が悪くなるだけだろう...
晋也:「特に今のところはありません。」
医者:「なら、よかった。それじゃあお大事に...」
と女医さんと看護師さんは二人とも出ていった。
「はぁ...」溜息しか出てこない。
とりあえず退院できるのはよかったが、これから俺はどうなっていくのだろうか...
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
タイトルはタイプミスじゃないです!