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24 初めての感情 side:龍牙


俺は男三人を絞めると、サブが解放していた女の元へと向かう。


 「おい。」


 「...はい。」


 「まずは謝罪をしておく。すまなかった。」


 「あ、いいえ。特にケガを負うこともなかったので大丈夫ですよ。」


 「それでも、うちのもんが迷惑をかけたことには変わりねぇ。」


 「まあ、そういうことなら...」


まずはしっかりと謝っておく。けじめというやつだ。

迷惑をかけたんだ...当然のことだろう。


 「...だが」


さっきの男どもを絞めても、俺の怒りは収まっていなかった。

いや、この感情は怒りではない...俺は久しぶりに興奮していた。


さっきのこいつは両手がふさがっていた。

つまり、本気ではなかったのだ。


目の前の女と戦いたい...

この女の本気が見てみたい...


こんな気持ちは初めてだ。

だから、俺はいちゃもんをつけてでも戦わせようとした。


 「お前もうちのもんに手を出しやがった。だから、俺はお前にも制裁を加えなきゃならねぇ。」


 「はぁ!?」


 「りゅ、竜さん!?」


サブも驚いている。


 「さ、さっきの謝罪の意味は!?」


 「それはうちの過失だ。だから謝罪をした。だが、こっちにも通さなきゃならねぇ筋ってもんがあるんだよ。

 ほら、さっさとかかって来いよ。」


 「え、でも、お...私には...」


 「そっちが来ないなら、こっちから行くぞ。」


俺は、今のこの気持ちを全てぶつけるように殴りだしたのだった...



 ーー



(ハハ!すげぇな!)


この女は、俺の予想をはるかに超えるほどの戦闘センスを持っていた。


俺の戦い方は力でのゴリ押し。

女の細腕じゃ、すぐにでも痛みにより使い物にならなくなるだろう。


だが、この女は違った。

俺のパンチをうまいこと受け流していた。


俺がどんなに早くパンチを打とうが、そこに来るのが分かっているかのようにそいつは動く。

まるで、初めから俺のパンチの来る場所がどこに来るのか分かってるみたいだ。


俺のパンチが受け流される...躱される...

逆に俺はそれが面白いと感じた。


だが、それと同時に何かムカムカする感情も湧き上がってくる。


 「っく!あぁ、イライラするぜ!お前の戦い方ぁ!その戦い方、なんか覚えがあるんだよ。」


この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。

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