05 身体測定の選択
大学2日目...
今日は身体測定の日だ。
うちの大学は人数が多いので、身体測定は2日に分けて行われる。
とはいっても、2日続けてやるわけではない。
昨日のガイダンスが終わった後に三年生と四年生が身体測定を行い、次の日に二年生と一年生が行うといった分け方をしている。
だから二年生の俺は、昨日のガイダンスの後は何もなく帰えることができたのだ。
身体測定に慣れている三年生と四年生は、短い時間で行えるためガイダンス後に...
まだ慣れていない二年生と、右も左もよくわかっていない一年生は丸一日時間を取り測定をする...
まあ合理的な分け方だな。
そして今、俺は運命の岐路に立たされている。
(どちらにするべきか...)
ここは体育館の更衣室の前...
俺は今、どちらの更衣室に入るべきか非常に悩んでいるところだった。
身体測定なため、ジャージに着替えなければならないからだ...
ちなみに、うちの大学は指定のジャージというものはないのだが、動きやすく軽い服という条件にあうのはジャージなため、大学で着替える必要があるのだ。
なら家から来てくればいいじゃん...って?
まあ、男の時ならそれでもよかったかもしれないが、流石に詩音さんをジャージ姿で外を歩かせるわけにはいかない。
今の俺は女だ...だから女性用の更衣室に入るべきなのだが、流石に他の女の子が入っている中で着替えるわけにもいかないだろう。
隣にある男子更衣室には誰も入っていない。
男子は校舎の方で、女子は体育館...と場所が分かれているからだ。
なら男子更衣室の方に入ればいい...とは思うのだが...
(合法的に女子更衣室に入るチャンスだぞ!)
と、さきほどから俺の心の中に住む悪魔がずっとささやいている。
(このチャンスを逃してもいいのか?)
くぅ~...逃したくねぇ~
来年までこの体でいられるか分からないし...
(なら行くのは一択だろ?)
...っていうか、俺の心の中の天使はいないのか?
さっきから悪魔しかささやいてこないんだが...
(ほら~行っちゃえよ~You~)
...よし、俺も男だ!
よっしゃぁ!行こう!!
いざ、楽園へ!!
俺は女子更衣室の扉のノブへ手を伸ばす...が...
【おい、まさか女子更衣室の方で着替えるわけじゃねぇよな?】
Oh!天使ではなく詩音さんが出てきた!
「ソ、ソンナコトナイヨ?」
【なら空いてる男子更衣室で着替えろよ。】
「ア、ハイ...」
(うぉぉぉ~!マジかよぉぉ~!)
渋々俺は渋々男子更衣室のドアノブを回すが...
ガチャガチャ
あれ?回らない?
(...よっっっしゃぁぁ~~!!)
(鍵掛かってるぅ!!ナイス神様!ありがとう神様!)
そりゃそうだよな!だってこっちには男子が来ないんだもの。
鍵を開ける必要がないもんな!
【お、おい!】
これはもう、神様が女子更衣室に行けと言ってるに違いない!
ならば...いざ、突撃ぃ~!
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。




