近況報告
親愛なるセブンス・レイク様
お久しぶりです。約束通り手紙を書きました。あんたが今どこにいるのかわかりませんが、確実に手紙は届く。そういう仕様でしたよね?
近況報告として、あんたの愛弟子と、ついでにこの三日間で王都に起こった出来事を綴ります。どうせあんたのことだから、王都のことなんてついででいいでしょ。
まず一つ目。これは喜ばしいことですが、とある女子生徒がジルトに惚れています。これはもう確実です。俺としては、その女子生徒もなかなかに大変な経験をしているので、結ばれてほしいと思っています。ほら、あの学者先生の娘さんです。俺たちもお世話になったでしょ? だから、弟子バカ発揮して女子生徒に嫌がらせしないでくださいね。
そして二つ目も喜ばしいことなんですが、ジルトに公爵家の次男の友達ができました。いやまあ、公爵家の人間ってところがひっかかりますが、彼も彼でうだうだ悩んでいるのが見てとれるので、許してあげてください。ていうか、彼はなんにも知らなかったんですから。
そして三つ目も喜ばしいこと、と言いたいんですけど、ぶっちゃけあんたが一番危惧していたことが起きました。それだから手紙を書いたんですけど。
ジルトが復讐相手を知ったみたいです。今はまだあんたの言葉があるから行動を起こしていませんが、公爵邸に殴り込みとか行ったら、確実にクライスあたりに殺されちゃうので、なんとか止めたいところ。
ヘルプミーと言いたいですが、あんたは動くな。まじで動くな。どこにいるか知らないけど、そこにとどまっていてください。
黙って俺の報告を待っていてください。あんたの言葉が響いているなら、ジルトは大丈夫だから。というのは建前で、あんたが動くとローズに匹敵する災害になりそうで怖いので。
じゃあなんでこのことを書いたかっていうと、あんたがジルトに何かあったら書けって言ったからです。秘密にしてたら、俺があんたに殺されるなあと思ったからです。保身万歳。
ジルトはあんたの手紙に、復讐相手が見つかったことなんて書きっこないので、ここでチクっておきますね。あの野郎俺の目の届かない地下道使いやがって。
あ、それと、最後になりましたが王都の近況です。ゴート・アゼラが死刑になりました。
それではお元気で。
あんたの後輩フレッド・シュルツより




