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プロローグ 新しい国
ずっと脳内にある話を書いてみました。よろしくお願いします。
歓声と拍手は、鳴り止みそうにない。
沸き立つ人々に紛れて、少年は、虚ろな目をしながら、舞台を見つめていた。
舞台の上では、銀髪の青年が、幼くして女王になった金髪の少女に、公爵の位を賜っている。
驚くほど美しい二人だから、一葉の絵画にでもなりそうな光景だ。しかし、その未来はきっと、明るいものではない。
ーーまあ俺には関係ないけど。
心の中でそう呟いた少年は、踵を返して、彼が師匠と呼んでいる人の元へと急いだ。
その後ろ姿を、少女が見ていることには気づかずに。




