表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ショタパパ ミハエルくん  作者: 京衛武百十
第四幕
465/697

やっかみも多数

二時間ほどの勉強が終わると、悠里(ユーリ)安和(アンナ)も、また、自分のしたいことをする。悠里は自分が観察してきた生き物達のデータ整理。安和は自身が運営するHPの管理。


ここ半年、海外でのショッピングだったことで紹介している品物は日本では売っていないものも多く、


『どこで手に入れられるんですか?』


という問い合わせや、


『羨ましい……』


という羨望のコメントがよく見られた。


そしてその中に、


『セレブ自慢かよ!』


『ウザッ!』


『成金趣味丸出し。クセークセー!』


『日本に帰ってくんな!』


的なやっかみも多数。


そんなことをしてて幸せになれるとでも思ってるのかな。それとも、もう幸せになることを諦めてしまったのかな。


幸せになることを諦めるのは勝手だけど、僕の娘を巻き込まないでほしいものだね。安和だけじゃない。他の人間のことも自身の不幸に巻き込まないでほしい。


何度も言うように、他者を傷付けようとする者が幸せを掴めることは滅多にないよ。


それは人間の世界を見ていても、歴史を見ていても明白なはずなんだけどな。


今ならそれこそ、ネットを見ていてれば無数の実例がある。誰かを意図的に傷付けようとしている人間が、幸せそうに見える? 社会的に成功していても、本当にそれは幸せなの? 幸せなんだったら、どうしてそんなに精神的に余裕がないの? ネットで誰かを傷付けようとして、それで反発を招き<炎上>なんてことも起こってるよね? それは幸せって言えるの?


もしかしたら、それをやってる本人はとても他者の気持ちに対して鈍感で、何を言われても堪えないのかもしれない。平気なのかもしれない。でも、その本人の身近な人達はその巻き添えを受けて平気なの? 本人と同じように気にしないでいられるの? 


僕は安和が罵られてることについては、平気じゃないよ。本当は報復だって考えてしまう。居場所さえ突き止められれば後は簡単だしね。


と、そんな風に思われることは、幸せを維持する上で大変なリスクになると思うんだけどな。


多くの人間に迷惑を掛けて傷付けた者が逮捕までされて、それで社会復帰をしようとしてもひたすら足を引っ張られている事例だってあったよね? どうしてそういうのから学ばないの?


利口な人間なら簡単に分かりそうなことだと思うんだけど、どうして学ぼうとしないの?


人間は<賢い生き物>なんだよね? 他者の失敗から学ぶこともできる生き物なんだよね? それが本当なんだとすれば、あれほど多くの人間が関わったことなら、たくさんの人間が学んだはずなんだけどな。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ