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ありふれた恋愛 / 1話  作者: エフェ
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ありふれた1日


俺は夢を見ていた。



会社の飲み会に参加しているのだが、お酒を飲んでいるのは俺だけのようだった……



テーブルの上には、数えきれないくらいの書類が山積みされている。



周囲には、見慣れた同僚の顔が並んでいた。



会話している女性、カラオケを歌う上司や部下の男性がとても耳障りに思えた。



すると、不意に1人の女性が、俺のお酒を奪い嬉しそうな表情を浮かべて、テーブルの上にある書類にかけはじめたのである。



目の前で火花が散ったのが見えた。



すると、書類は瞬く間にえ燃えあがり、部屋の中は炎で埋め尽くされてしまった……



逃げようとしても身動きの取れない俺は、声にならない助けを求めたところで、目覚めていた。





まだ眠気の取れないまま、今しがたの悪夢を追い払うかのように顔を洗うと、頭が少しスッキリしたようだ。



俺は朝食のテーブルに座り、テレビのスイッチを入れた。



時計の針が、ちょうど6時30分に変わり、テレビでは地域のニュースが流れ始めていた。



朝食を摂っていると、ふと今日訪問する予定の企業の担当者の顔が浮かんだ。



前回訪問した時の担当者との会話が思い出されたのであるが、残りのサンドイッチを口の中に入れると、一緒に飲み込んでいた。



ようやく落ち着きを取り戻した頃、携帯電話がけたたましい音をたてて鳴り始めた。



「いけない、急がなきゃ!」



俺は、急いで身支度を済ませると、入り口のドアを開け自宅を飛び出した。





今日は、後輩の女性と取引先企業に来ている。



客室に通されたのちに、企業の担当者の方へ、売上げと結びつけるためのポイントを説明をしているところだ。



・新たな商品の特徴やメリットは?

・売上見込みと期間設定は?

・既存の商品と組み合わせた販売は?

・見込まれるターゲット層は?

・商品の販売実績と成功例は?



商品の売上を伸ばすには、売手の商品理解と商品価値を割増して提案できる能力が必要になる。



一般的な商品は、その使用価値をそのまま伝えても、飛ぶように売れることはないだろう。



「D販売店での売上は5000万でE販売店は7000万という数字が出てます。Fさんの場合、これまでの実績から見ると、最低でも7000万は販売可能です。」



同僚の女性が、売上の予想について言及している。



俺は、取引先企業担当者と同僚の女性とのやり取りに耳を傾けていた。彼女をサポートすることが、俺の役割である。





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