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第三の眼

作者: comaki

ー2045年日本ー


遡ること

2015年ー

虐めによる自殺や、欲望による殺戮、

親に依存し働かず引きこもる若者が

増え、生産性の持たない2015年、

少子化が進み、人口の過疎化が進む

日本で、政府による、あるプロジェクトが

発動される。

脳波の、ある波長に異常を見つける事の

出来る装置ー


5歳から全ての日本国籍を持つ日本人は、

装置を着ける事を義務づける、これを

二年毎に行う制度である。


将来人を虐め、犯し、殺戮し、無気力

になる可能性のある脳を、波長から

探しだし、子供の内に再生し直すのだ。

勿論虐められる側にも、ある程度の

責任があるので、虐められ波を探しだす

事も開発する事で、理想の国日本を

創る為に…


しかし…いつからか、歯車は

狂い始めるのだった…



ー2045年 日本ー

水槽に浮かぶ少年ー

「コポコポ…」

大きな水槽のような、ガラス張りの容器、

中には薄いピンク色の液体、その液体に色白く膝を抱えるような格好で浮かんでいる少年


ー沢山の管や、パイプに身体を

繋がれているー


少年の心 「何だ!?…ここは!?目が開かない…でも…すごく気持ちいい…まるで、フワフワ浮いているようだ……ん!?浮かぶって何?…ここは…どこ?」

その時さっきまでとは違い、あの心地よいコポコポという音とは違う、けたたましい音が鳴り響き、まるでもがくような息苦しさを感じ……


その少し前、水槽を見つめ監視する三人の科学者


蓮見「俺たちの仕事って、何か遣り甲斐ねえな」


矢田「蓮見さん、又そんな事言って、データ取りも大事な仕事ですよ!」


結城「まぁ、こんな地下深くに、ずっと籠りきりの生活じゃあ仕方ないっすよ」


矢田「明後日には、第三班が来るんだから!」


結城「そうそう、半年ぶりに地上に出られるんすから、明後日三人で食事でもどぅっすか?」


矢田「え~っ!?勘弁してよ、研究所配置になってから、ずっと三人一緒なんだから!」

(ハァー)ため息をつきながら、「それにしても、暇よね…30年前に闇国があったなんて、信じられない…」

と、言い放った瞬間ー


ピーン・ピーン・ピーン!と警告音が鳴り響く!


慌てふためき、三人は速やかにそれぞれの持ち場へー


蓮見「そうこなくっちゃ!」

一人だけ待ってました!と言わんばかりの

蓮見を他所に


結城「矢田さん、XY-W21の表情を見て下さい!」


矢田「何?すごく苦しそう!!」


ピーン・ピーン・カシャガシャー


矢田「蓮見さん、彼の脳波が…」


蓮見「記憶ーか!?まさか!!そんなはずはない」


矢田「蓮見さん!」

ー銀色のカプセルを手渡される、中には薄い緑色の液体が入っている。


ー蓮見は受け取ると、大きな注射器で液体をすいとり、水槽の上部にあるパイプの先端部分へ注入した。


一瞬中に浮かぶ少年の瞼がカッと開き、目の色が緑色に変わる…


目を開いた瞬間…けたたましく警報音が鳴り響き…ビーッ、ビーッガシャンガシャン

少年はもがく…

だけどそれはほんの3分くらいで、全ての液体を注入し終わると、又元の静寂…とも言える、あの心地よい「コポコポ…」

と言う音に変わっていた…





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