令嬢様の夢?
床や庭にはワタクシが怪我をしない為に最高級の絨毯が敷かれ、壁には有名な絵画や彫刻などの工芸品が並び、天井は全て光の魔石をちりばめられ夜でも昼間の様に明るくなるのは勿論のこと、気分で色を変えられるように作られていた。
ワタクシはディオニア・オルセイン・メイエッド。
メイエッド侯爵家が一人娘。
侯爵家の一人娘なのだから、このくらいの屋敷に住んでいることは当然の事。
全てが最高の物で、最上の扱いをされるのが当然の人間。
生まれながらにして人を駒として使う立場の者。
朝起きれば下僕で暇つぶしをしつつ朝食を取り、無能な付き人を見つけては牢に閉じ込めゆっくりと餓死していく様を眺める楽しい日々。
反論する者は舌を切り、腕を切り、足を切り落とした。
縛り上げたり、吊るしたり、落としたお肉を食べさせたり、とっても充実した日々を送ったわ。
それも高貴なワタクシ手で、己の労力も惜しまず彼等に、彼女達に、彼女達の子に接し続けた。
愛を与え、慈悲を与え、ワタクシを楽しませる玩具にしてあげた。
なのに、何故でしょう?
今まで目をかけていた者に裏切られてしまったわ。
いつも可愛がってあげたのに、貴方じゃ到底関われない男達の相手をさせて上げたのに、アイツはワタクシを不要なゴミの様に扱いましたわ。
ああ、ホント許せない。
アイツは許せないわ。
早く帰ってアイツを壊さないと気がすみませんわ。
落ちていくワタクシを助けなかったワタクシを許せませんわ。
?
ワタクシが助けなかった?




