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ロストしたら俺のモノ-酒飲み自由人のダメ男生活-  作者: タヌキ汁
第二章 ドリル令嬢と酒切れ編
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魔導船での戦闘・・・・・主に観戦


 魔導船の甲板では命綱を付けた護衛達が魔物と戦っていた。

 敵は空を自在に飛行する魔物。

 まあ今回は狂い嵐のおかげで、流石に自在に空を飛ぶことはできていないが、それでも剣や槍が届く距離にいる訳もなく、皆弓矢や魔法で対抗していた。


「う~わ。マジ何なのここ。こんな危ない所来たくないんですけど・・」


 そして、そんな所に修二は訪れていた。

 厳密に言えば訪れたというよりも、連れて来られたと言った方が適切なのだろう。

 部屋を出てバーで一杯ひっかけようとしたのだが、途中船員に捕まり、魔物退治の戦力として連れて来られた。

 いや、一応何があってもいいように武器は携帯していたし、船の手続きの段階で冒険者であることはバレているのは致し方ないとしても、流石に客を戦力に数えるのはどうかと思う。


「命綱準備出来たぞ! いけっ!」

「いけっ! じゃねぇっ! こちとら客だぞ!」

「客でも今は戦力足りてねぇんだ! サービスだと思って戦え!!」

「なんで客がサービスせにゃならんのだ! ふざけんな!」


 護衛料込みで高い金払ったってのに、何故戦わされなければならんのか意味が分からん。


「お前は後方から弓か魔法を放つだけでいい! 危険は前衛よりねぇから心配するな!!」

「狂い嵐の中甲板に出るだけでクソあぶねぇだろうが! どっから魔力の塊が飛んでくるかわかんねぇんだぞ!」


 ただでさえ魔力が乱れ魔法を放つことが出来ず、更には四方八方から目に見えない魔力の塊が襲い掛かってくるのだ。

 戦うにしてもそんな場所では戦いたくねぇっての。


「いいからいけ!」

「うおっととっ!? オイコラあぶねぇ! うひぃっ!?」


 なので拒否しているのだが、そんなことは知らないと言わんばかりに背中を蹴られ無理やり戦場に赴くこととなった。


 そんなこんなで、無理やり連れて来られた戦場で修二は弓矢片手に物陰に潜みながら戦場を逃げ回っていた。

 勇敢に戦わないのかと聞かれれば、戦いませんよ。

 だって仕事でもないし、そもそも魔物と真っ向から戦うとか俺にできる訳無い。

 人外は専門外なんだよ。


「そこだ! ぶっ殺せ! ああ、ばっか! 何さがってんだよ! 根性見せろっ! 木偶の坊が!」


 そして運よく息を潜められる安全地帯を見つけると、まるで己は無関係と言わんばかりに周りを煽り出すのはいつものことであった。




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