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ロストしたら俺のモノ-酒飲み自由人のダメ男生活-  作者: タヌキ汁
第一章 日常生活と非日常編
1/232

ロストしたら俺のモノ-酒飲み自由人のダメ男生活-

初投稿

誤字脱字が多いと思いますが、生暖かい目で見てください。


 世の中は平等ではない。

 金を持っている人は、金を持っていない人に分け与えることはなく、食べきれないほどの食料を持っている人がいたとしても、餓死寸前の人に分け与えることはない。

 世の中に平等を求めることなど不可能であり、そもそも生存競争を強いられた生物に求めるべきではない。


 欲深で強欲で残虐で自己中心的な人間に求めてはいけない。

 聡明で謙虚で親切で慈愛に満ちた人間に求めてはいけない。

 彼等には、彼女達には、守るべきものが、愛すべきものがあるのだ。

 故に平等などあり得ない。

 己を愛し、伴侶を愛し、我が子を愛し、家族を愛する者達が他者を平等になど扱わないし、扱えない。

 だから仕方ないことである。

 誰もが己の一番を考え、誰もが己の愛した一番を大切にする。

 人とはそういうものだ。


「へへっ、ゲット~」


 そして、ここに己だけの幸福を愛し、欲に忠実な人間がいた。

 彼は黄金崎こがねざき 修二しゅうじ27歳。

 冒険者と言う職に就いてはいるが、日々フラフラと好き勝手に世界を歩むどうしようもない遊び人である。

 そんなどうしようもない男の手にはくたびれた財布が収まっていた。


「おぉぉぉぉ! 銀棒1本入ってるじゃねぇか。こりゃあ数日飯も宿も困らねぇな」


 財布の中身を確認して少なくない現金に修二は笑みを浮かべた。

 その財布の持ち主は彼ではないのは一目瞭然であるが、別に財布の持ち主に対して、暴力を用いて奪った訳でも、ましてや盗んだわけでも騙しとったわけでもない。

 ただ、彼は拾っただけだ。

 この広い草原に落ちていたものを拾っただけに過ぎない。


「さ~て、ついでに近くの獲物も貰っていきますかねぇ~。相棒、頼むぜ~」


 そう修二が言葉を発すると、彼の目の前に地図が現れる。

 半透明なその地図は修二が視線を向ける方向へと勝手に動き、視界の半分を奪われることになるが、


「範囲1キロで検索 危険な魔物・動物常時表示 地面に接触した大銀貨1枚以上金貨1枚以内の価値ある物 重さ7キロ未満の品または素材を近い順から三つ表示」


 そんなデメリットなど鼻で笑うほどのメリットが、その浮き上がる地図にはあった。

 地図は縮小と拡大を繰り返し、修二が認識しやすいようにと大きさを変えていく。

 そして、


「よう白いの。道案内頼んだ」


 突如己の現れた真っ白な矢印にそう挨拶すると、修二は矢印の指し示すままに歩み出した。


 彼は黄金崎修二、魔物と戦う力は皆無に等しく、働く意欲もなく、ただ日々をのんべんだらりと過ごす困った男。

 だが、そんな男の生活を支えているのは彼の能力のおかげ。

 全てを知り、あらゆる物事を知り、全ての過去を知り、無数に蔓延る先の未来を予測することができる、ぶっ壊れた能力。

 その能力のおかげで彼は金に困ることなく日々を謳歌していく。




初投稿終了


お読みいただきありがとうございます。


9/15

一度読み返し誤字脱字を少しでも修正していくつもりです。

少しでも読みやすくなればと思います。

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