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クラス分けと濃ゆいクラスメート やっぱり私は畑がいい⑬






(ポ………、ポテニアのツチノコ……………!!!!?)





妙に前の世界で聞き覚えある珍ワード(幻)に、思わずぶっとびそうになるのだが、





その後に学園長が、





「…………よもや、そんな幸運を我が学園でふいにする生徒はいるまいて。ホッホッホッホ!」




……………………なんて続け様に言ってしまうのだから、それを聞いてしまった生徒達はぐうの字も封じられてしまう。





先程、学園長が話した物騒且つほぼほぼ脅しに近い生徒達への警告に加え…、




※訳


魔法使いとして至高の存在から恩恵を受けられる稀な機会を君達は得られているのに、己の技量次第でプラスにしうる状況を己が力に利用せんでどうする?

些末な事をいちいち気にするより、状況状況の利を見極め柔軟であろうとせんのは、魔法を極めんと学ぶ者としていかがなものかのぅ…? 





………………的に、最後の言葉プラス学園長の言葉の裏。




朗らかでありながらも、学園長のにこやかに挑発的な言葉の響きを感じ取った生徒達は、いったいどれくらいいたのだろう……?

気づいた者達はそうそうこれに言い返す言葉は出て来るはずがない。




銀髪ソードマスター青年は、それが伝わったのだと思う。

故に少し静止の後、私や大フィーバーする隣のおじいちゃんを見て不穏に何かを考えながらも、それ以上の言葉は一旦喉の奥に押し込んだ様子だった。





そしてそんな中……。

これって大丈夫なのかよく分からない私なんかは、うっすら感じる異様な圧&プレッシャーに額から自然と緊張の汗が流れ落ちていた。




考えてる事なんて、




(ポ……、ポテニア………。じゃがいもが多そうな所だな………)なんて、





現実逃避。


ツチノコとも全く関係ないトンチンカンな思考も私の頭の中を通り過ぎ、走馬灯の如く思考の底に落下していった。





「ホッホッホッホ!まぁまぁ、そうそう問題は起こらぬじゃろうて。気楽にいくことじゃの〜。ホッホッホ!」




「ふぉーーーーーーーーーーー!!!!!ワシはこの命全てかけられますじゃ〜〜〜〜!!!」




…………………ざわつく生徒の中で、目の前の学生服おじいちゃんの熱も凄い。




「話は長くなってしもうたが、王の動向も含め、サポートは周りの先生方全体でしっかりと行っていく予定じゃ。

よって、例え特異な事が周りであったとしても、諸君らも柔軟に耐性をつけておく事をワシとしてはオススメしておこうかのぅ〜。多少いつもと違う事があっても、そんな事は些末な事なのじゃ。特に今年度はバラエティーに富んで、実に楽しみな年になりつつあるからのぅ。

とりあえず、学園長であるワシからの説明は以上じゃ。後の流れはエレノア副学園長に任せようかの〜〜?彼女の指示に従い、新入生はクラス分けの儀式に入るように」




そう言って、学園長は陽気に笑いながらポンポン私の肩を叩くと、後は任せたとニッコリ笑ってエレノア副学園長に合図をおくる。




話を投げ渡された副学園長は、どうしてこの人は……という感じに少し恨めしげな視線を向けながらも、すぐ様気持ちを切り替えて、その場の進行を引き継いだ。




「………では、皆さん。時間も押してしまっています。学園長の言葉通り、さっそくこれからクラス分けの選定に入ります。選定は、《先見の力》を持つ学園の教師及び、王宮から派遣された占術魔導師が行います。順番に用意されたブースの扉に入り、配属される適性クラスをそれぞれ確認する様に。それが終わり次第、学級担当を紹介し、学園の各施設等の案内と軽いオリエンテーションです。さぁ、移動して下さい!」





そう言って、パンパンと手を叩くエレノア副学園長の合図と共に、広間の構造に再び変化が起こる。




建物のズン……、という少しの振動と共に、カタカタカタカタと壁の構造が原子ごとブロックが組み替えられるがの如く、右側の壁に三つの大きな扉が現れた。





右側はターコイズブルーの布地に包まれる、黄と金糸の房飾りの華やかな扉に、




真ん中は、純白な白色の布地に、紫と銀糸の布地に包まれた神秘的な扉。




そして左端は、深緑の布地に真紅の房飾り。そして植物の葉とツタをモチーフにした、星黒色の刺繍が美しい古城を想わせる扉が生徒達の前に現れて……、





思わず軽く息を呑んでしまう程、それぞれ独特な雰囲気纏って鎮座している。





それらの扉のもつ雰囲気や様相を見ているだけでも、それぞれの扉自体がこれからの自分達の未来や運命を物語っているかの様だ。





『……………エマ殿は、深緑の館に入る様にのぅ。大丈夫。王の指示通り、無難なクラスに選定される様、仕込み済みじゃ。あくまで形だけじゃから、安心して行ってくると良い』




コソッと耳打ちしてくれた学園長の声に、ペコリと頭を下げ、分かりましたと相槌をうつ。





「ジョルジュア・ルパートリー!ヘイナ・クリッツ!ガスパー・フィルドリッチ!中に入りなさい!部屋自体に選定の違いはありませんから、呼ばれた順に右の扉からどんどん順に中に入るように…!自分のクラスが分かったら、コチラにそれぞれ集まり…………、そうです。ここに集まって」




エレノア副学園長の進行の元。

どんどんと選定の儀式の扉の前に、生徒達の名前が次々呼ばれていく。



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