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クラス分けと濃ゆいクラスメート やっぱり私は畑がいい⑧




(………!?)





ニコッと朗らかに笑いながらも、眼鏡越しの学園長の瞳は人垣の隙間からもしっかりとコチラを見据えていて…、視線が合った瞬時思わずドキリとしてしまう。





『………アト・ラクションなど比べようもない刺激の日々を、わしは楽しみに期待しとるからの』




(…………………………んん!?)





学園長の口から出た、アト・ラクションやヘリ・コプタのツッコミ所&近親感満載なワードも気になって仕方ないのだけれど…。

刺激を期待してるって…。まるでこれから先、波乱の嵐が立て続けに待ち受けているようではないか。





(…………………しかもあれ…。私に言ったよね……!?)





何となくだけれど、そんな気がして……。正直思わず戸惑ってしまう。

私の自意識過剰なのかもしれないけれど…。





「……………さて。挨拶はこのくらいにして、さっそくクラス分けに入っていこうかのぅ。どれ、ちょいと道をあけてもらおうか?失礼?」





そう言って、学園長は袖の長いローブをフワリと揺らし、腕を上げて前方へとちょいと指を回した。





……すると、学園長の指にはめられた指輪の一つから、煌びやかな細かい光の粒子が発生した。

そして橙色だいだいいろをおびた光の粒子は、流れるように前方へとクルクルと螺旋をえがきながら広がってゆき…。増え続ける光は、私達がいる青薄暗い地下空間を光の渦で呑み込んでいく。




あまりにもまばゆい光と巻き起こされる風に、生徒達は顔を背けながらも自然と道を開け…。前方で回る巨大な空挺石だけがそのままに、まるで牢獄に感じていたダダ広い地下空間が、まるでさざ波が駆け巡るかの如く、カタカタパタパタと隅々までが別の物へと作り変えられていった。





………そんな中を、学園長は悠々と前へと進んでいく。





「まずクラス分けで最初に行われるのは、生徒諸君の先天的魔力の質を読み解いて、先見の能力を持った魔法士達が一人一人の適正を予見していく《先見の儀式》じゃの。諸君はこの学校に来るまでに、それぞれ得意な分野の魔法の才を伸ばしてきたと思うのじゃが、ここではその才能をさらに深く精査して、大まかに3つのクラスに分けておる」




学園長はのほほんと前へと歩みを進めながらも、まるで昔話を語るかの如くに優しい口調で、生徒達に説明を続けていく。




「3つのクラスは、国の象徴たるシンボルの名が掲げられておるのじゃが、それぞれのクラスの特徴を簡単に説明していくと…、

一つ目のクラスは、精霊魔法や召喚術。対魔法戦術に優れ、国の国防やまつりごとを担っていくだろう国の守護者を養成目的とされた〘暁のグリフィニール〙。

二つ目のクラスは、魔法律の真髄や法則。あらゆる理の事象を研究し、知られざる新たな魔法律の構築と精製を試みる、いわば国の叡智を養成する〘宵闇のアウルプルス〙。

そして三つ目のクラスが、現存する魔法を人々の実生活にうまく組み込み、文明の発展を築き上げる技工士や芸術士。そして我々の命綱とも言える緑化魔法士の育成を目的とされた国の発展者〘陽光のナレニア〙じゃな。

どのクラスの人材も、この国には無くてはならない大切な国の宝じゃ。君達の成長は、正に大陸の未来に直結しておる。獅子に化けるか龍に化けるか…。わしは学園長として、わくわくしながら楽しみに見せてもらおうと思うておるぞ?」





そう学園長が大まかに話し終わった頃には、私達がいた薄暗かった地下空間は、乳白色の壁が美しい、綺羅びやかな大聖堂へ完全に空間が作り変えられていた。




床に出現した真っ赤な赤絨毯をゆっくりと歩いていた学園長は、回り続ける空挺石の結晶を背後に、くるりと振り返って生徒に向かって言葉を続ける。





「改めて、諸君の入学を心から歓迎しよう。

所属のクラスは儀式を担当した先生から直接伝えられるからの。後でも掲示に張り出しは行われるが……、とりあえず割りふられたクラスの担当の先生と顔合わせをして、今日は終いじゃ。………ここまでで、わしの説明で何か分からん所は無いかのぅ??」


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