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旅立ち その③






その後。私はいくつもの騎士様方の吹き出しに耐えながらも、畑の見回りや、急いでやらなければならない収穫の手伝いに走り回った。





そしてこれから進めていく大規模農園の方向性などを、父や母、領主様とざっくりと話していく。




せっかく始動し始めた計画を、発案した言い出しっぺの私自身が離脱しなければいけないなんて、やるせないやらなんやらで正直複雑な心境だ。




だけれど、今回の魔法学園への入学がこの先やりたかった方向性のプラスに大いに役立つ所か、行かないと得られない太いパイプや特典がたくさんあることが会議の終盤に判明したのだ。




第一、報償金がとんでもない。

入学から卒業までとりあえず在席することが条件なのだが、一年ごとの報償金、金貨500枚。

つまり三年間の在席で、金貨計1500枚…。



うちの生活が特別な買い物をしない限り一日銅貨5枚くらいで頑張る中、金貨1枚は銀貨20枚。銅貨だと2000枚になる。



要は、金貨1枚で働かなくても一年ちょっと生活できるのだ。それが500枚!!?



(こんなこと言われて、行かない貧乏はいないでしょうが…!!?)



これで、他から大量に借金をしないで大規模農園が始められる目処がたつ。報償金に頼っては長い展望は見れないから、軌道に乗って利益が出始めたら、学校やら病院だって作っていけばいい。



それを考えれば、例え特別措置特待生がどんなとんでもないものだったとしても、私が人身御供にだってなる価値は充分にあるだろう。




国境だって余裕で越えてやる。




炎帝やら白の魔術師だろうが、知ったこっちゃない!!それだったら、全力で関わらないように回避すればいいはずである。



こうなりゃ魔法使いのエリートの中だって、意地でも命令通りに野菜を作ってやるわ!

三年間の間だけは、魔法学園でうちの野菜を全力で作り続ける!!!!




(そして、みんなうちの野菜の味の虜にしてやるんだから…!!!!)







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