いざ魔法国家マルスへ!! その②
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………その後は、ナオ様や金髪の騎士様からの怒濤のお説教と講義の嵐だった。
ナオ様は、自分達もあえて魔法を使わないようにしていたから仕方がないとフォローしてくれてたけど…、金髪の騎士様は全然甘くなかった。
まず怒られたのは、危機管理の無さ。
そして知識不足。周りへのあまりにも無関心。
彼らと会ってすでに何日もたっているのに、大人達(特に領主様)が何も言わないから、たぶん大丈夫&とにかく偉い騎士様なんだろうなぁ…ぐらいのもやっとした認識しか持ってなかったから、もっと野菜以外にも興味を持て!!!!と怒られた。
……た、確かに、もらえる報償とかそこらへんのもろもろはしっかり把握してましたが、それ以外全然興味がなくて、騎士の人達がどこのどんな人達かまで正直頭がまわってませんでした。
我ながらアホのアホ助だと思う。
(※ちなみに昼食は、お説教受けてる最中に空気を読んでくれた他の騎士様が簡単な野菜スープを作ってくれました。本当に申し訳ない…)
そしてその後はちゃんとした教育を受けたことがない私が、どこまで世の中を知っているか、金髪の騎士様によって根掘り葉掘り徹底的に確認&尋問が始まった。
……えぇ。それはもぅ…、私の世間知らずさを聞いていた誰もが皆で驚いていましたよ。
なんていったって私は村から出たことがないし、隣の隣の村とか、領主様の治めてる領地がぼんやりとくらいしか、正直知りません。
あとは、私の住む国がランドローっていう国名で、住んでる地域が東の極東の辺境にあるってことだろうか…?
自国の王様の名前は…、ポリニャックだったかな?なんて言ったら、頭にチョプがとんできた。
私の国の王様の名前は、ポリスマー・ウィルス・ランドロー様と言うらしい。ナオ様が教えてくれた。建国は三百年前で、王様は御年45歳の第11代目の王様で、比較的良い王様だそうだ。
そして私が向かうお隣の国のマルスは、歴史が千年程昔から続く、魔法使いや魔女が作った魔法国家なのだという…。
金髪の騎士様が教えてくれた。
今の王様は、ハイズ・シアント・ウォルフォード様。お歳は…二百五十歳のご長寿様らしいが、力のある魔法使いや魔女には、見た目が若いまま何百年も生きている方も、ほんの一握りいるらしい。
そしてついさっき知ったのだが、今私を護衛してくれているのは、マルスの中でもトップレベルの魔法騎士団。第二師団の皆様らしかった。
金髪の騎士様が団長で、ナオ様が副団長。
王様の指示で、師団の精鋭をつれてこんな辺境まで来てくれたのだそうだ。
加えて、この護衛にいる中の、半分ちょっともご貴族様のお生まれらしい。魔法と戦闘のスペシャリストだという。国の外では目立つから滅多に魔法は使わないのだそうだが、全員が上級魔導師だと聞いて驚いた。
私がお二人も、もしかしてとっても偉いんじゃあ…?と聞いたら、その辺は気にする事では無いですよとさらりとかわされた。
…………………………この反応は…。
私は直感的に察した。
間違いない。彼らは絶対にスーパーお偉いお貴族様だ。
野菜しか興味がない私にも、この確信はけっこう早くからあった。何て言ったって、騎士様方みんな、田舎者とは違う。まとう空気が私たちとは違いすぎるのだもの…!!!
次々強制的に詰め込まれていくお二人からの情報に、聞いていて
なんだか私は怖くなってきていた。
普通に考えて、馬車の旅はまだまだ先があるのに、私みたいな田舎者がそんな方々に護衛してもらって良いのでしょうか…………!?
こうしている間も、ナオ様はお茶の入った水筒を渡して、一息ついてくださいと、優しく気を使ってくれている。
知れば知るほど、足元がぐらぐら崩れていく感じは何だろう…?
無知は恐ろしい。
だけど、真実を知った後はもっと恐ろしい…。
能天気な私も大概だけれど、これに関しては一切知らな方が断然良かった…!!!




