第4話 βテスト②〜剣を買おう!〜
楽しんで!
おぉ!
Numbers World Onlineの世界にログインした俺は、あまりのリアルさに息を飲んでいた。
風や草の感覚、匂いまでもが現実の世界と大差ないレベルで再現されていた。
「これ本当にゲームかよ、、、」
まじすごすぎ。
今俺がいるのは広い草原だ。
目前には、始まりの街っぽいのがある。
「とりあえずあそこにいけばいいのか?」
そう呟くが、誰も答えてくれはしないので気持ちを切り替えて進むことにする。
武器も何も持ってないし、とりあえず街に行くか。
「らっしゃい!ポーションやすいよー」
「武器はここで買っていきな!」
すっごい人多いなこの街。
始まりの町っぽいけど、チュートリアルとかはないのかな?
まぁ無さそうだし、とりあえず武器だ。
この世界において武器はスキルによって、向き 、不向きが存在する。
で、俺の集中スキルは、、、
なんでもいけそうw
だから、とりあえずさっきの武器屋にごー!
「すいません」
「おう!にいちゃん!いらっしゃい!」
この人も元気いいな。
「剣を探してるんですが、いい剣ないですか?
1000Mあるけど、全部つぎ込むと心許ないから安くて丈夫なのがあると、、、」
そう聞くとお兄さんは元気よく、
「おう!あるよっ!これなんかどうだ!」
そう言って見せてきたのは、銅の剣。
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銅の剣
ATK+200
説明:よくあるやつ。
耐久値100
値段200M
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いや、、、
ざっくりしすぎやろ!!
でも200Mってのが、いい値段だな。
この世界の基準がよくわからんが、ATK200で初期の武器ってことは、敵多分強めか?
ま、良心的な値段だし、買うか。
「すいませんじゃあこの剣で。二つありますか?」
「おう、あるけど?」
「いや 、予備で持っておきたくて。」
準備はきちんとしていかないとな。
「そうか!にいちゃん、しっかりしてるな!」
もっと褒めてくれてもいいんやぞw
「ほい。剣二本で400Mな!」
「はいありがとうございます。」
これってマネーは勝手に減るのかな?
その疑問には武器屋のお兄さんが答えてくれた。
「マネーは勝手に引かれるからな。」
そうか。便利だな。
「ありがとうございました。じゃあまた。」
「おう!これからもよろしくな!」
そう声をかけられながら、俺は次の目的地へと足を運んだ。
<初心者用フィールド トルベイ草原>
ついた。
もう剣を買ったら、とりあえず敵と戦う。
それ常識。
って事で殺っていこう!!
まずは、皆さん大好きスライム。
このゲームにもいるんだな。
ではでは戦っていこう!
「せぃや!」
くらったか!この剣道部で鍛え上げた俺の剣技を!
、、、、、、
切った感じはしたし、ダメージも与えたけど
敵のHPわからんっ!
どうやってみるん?
鑑定スキル?
無えよ!!
普通に集中して相手を見るか。
ん?
お!
見えた!
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スライム
HP100/600
説明:はじめのやつ。
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説明雑すぎん?
ってのは置いといて、この「銅の剣」はATKが200って事だ。
で俺のATKが300だから、合計でATK500ってことか。
シンプルでいい作りのゲームだと俺は思う。
ちなみにこのとき俺は、<集中スキル>を使って、強制的に相手のステータスを見れていたことに気づいてなかった。
これが分かったから、とりあえず今目の前にいるスライムに攻撃して倒す。
で俺はそれを1時間ぐらい続けた。
そうして何匹目か分からなくなるくらいのスライムを倒し終えた時に、
<おめでとうございます。Lv2になりました。ステータスに、AGI(敏捷性)が追加されました。>
お、おう
思ったんだがこういうのって、基礎ステータスは追加されないのが普通じゃないのか?
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プレイヤー名:シン・ミッドフィールド
Lv 2
Numbers Point500
所持金1000M
HP300
MP200
ATK300(+0)
DEF200(+0)
AGI0
スキル
< 集中>
ヘイト値 10
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本当に追加されてるじゃん、、、
お!ポイントも、もらえてる!
レベルアップももらえる条件になってるってことか。
じゃあこの500ポイントはこうしよう。
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プレイヤー名:シン・ミッドフィールド
Lv 2
Numbers Point0
所持金1000M
HP400
MP200
ATK400(+200)
DEF200(+0)
AGI300
スキル
< 集中>
ヘイト値 10
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これでよし。
無難にHPと攻撃力は上げておく方針だ。
スキル的にも、MPはいらないだろうし。
こうやって、自分のステータスを自分自身で伸ばせるってのは案外悪くない。
もっとやりたくなるしね。
そう思って、スライム狩りを続けようとステータスを閉じると、
「ガルルル!」
絶対今のレベルじゃ倒せない、モンスターが俺の前に立ちはだかっていて、、、
ではなく、俺から10メートルくらい離れたところで、パッと見ただけでわかる美少女が、襲われそうになっていた。
次回は明日になると思います!
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