仮想の街
今度は中世のロンドン風の街をバックに『Now Loading』と表示される。何でこの文字が表示されると停まるんだろうな。バグなのか?後で調べるとしよう。
数秒後無事に俺は仮想の街へと転送された。この街の名は『ニング』らしい。恐らくさっき表示された中世ロンドン風の街なのだろう。というか地味に膝が痛い。石畳は足に負担が掛かるようだ。
町に闊歩している人は人族、獣人族、魔人族の三種類で、他の種族は皆無だった。ランダムを選びかつ、五分の二を引き当てないといけないから少なくても不思議じゃないな。
早速問題が発生した。それはな、異常に目立つということだ。安直な考えでリアルのまんまの外見にした自分をぼこしてやりたいね。超チラチラ見られてる。
これだけ見ている人が居たら絶対にリアルで俺を見かけたら一人くらい気づくでしょ。やらかしたな。俺の脳内に四枚天に召される野口様が一瞬横切る。いやいや、彼を犠牲にするわけにはいかない。
うん、もういいや。有名ってことはフレンドとか作りやすいしな。高校でも人気者になれるよ、きっと。
そんな風に無理やり自分を納得させつつ俺はステータスが見たいと念じた。するとキュイン、という小気味のいい音と共にさっきと同じステータス画面が出てくる。えーっと、スキルをタップすればいいのか。じゃあ、片っ端から見ていきますかね。
魔法作成
その名の通り魔法を作成するスキル。作れる魔法は魔法適正に依存する。なお、スキルポイントを使用しないと登録は出来ず、登録をしなかった魔法は二度と使えない。
水魔法(大)
水魔法(中)よりも強い魔法を扱える適正。
ウォーターボール
水球を飛ばして攻撃する魔法。消費魔力は5。水魔法(中)以上を持つ者は更に魔力を込めて威力をUPできる。
なるほどな。魔攻が低い俺でも魔力を込めれば普通の人と同等の威力が出せるわけだ。魔力も人並みだけどな!!そんな自虐をしつつ俺はあからさまに運関係のスキルをタップしていく
豪運
レベルが上がるたびに上がる幸運の値に+30
幸運
アイテムをドロップする時に補正X2
開運の祈り
運を一時的に上げる祈りを使える
開運の呪い
運を一時的に上げる呪い。他人にも使うことが可能
不運の呪い
運を一時的に下げる呪い。他人にも使うことが可能
ですよねぇって言った感じのスキルだったよコンチクショウ!!!!運はもうおかしなほど持ってるから運上げる必要性一切ないわ!!
思わず地団駄を踏んでしまった俺に通行人たちが驚く。
「すみません」
俺はそう言ってその場を後にした。そして大通りよりも少し進んだところにきた。今更気づいたのだが、視界の目の前に緑色の矢印が出現している。
これはクエストがある方向の矢印に違いないのだがこの薄暗い路地で発生するクエストとか嫌な予感しかしない。でも、俺には有り余る幸運がついているからな。きっと素晴らしいクエストに違いない。
俺はそう内心で言いつつ祈りを奉げ、呪いを唱える。そのスキルを使いたいと思えば勝手に口から言葉が出てくるのだ。そして言い終える。すると体が光に包まれ、その後消え失せる。キラキラと散る光の粒子はとてもキレイだった。
『ステータス
名前:セルア
LV:1
種族:妖精族
職業:水魔法使い
称号:幸運に愛されし者
能力値:体力: 8 物攻: 5
魔攻:15 速度:20
魔力:40 物防: 7
魔防:16 幸運:500
スキルポイント:0
職業スキル:魔法作成
水魔法(大)【ウォーターボール】
スキル:豪運 幸運 開運の祈り
開運の呪い 不運の呪い』