リアルを追求しすぎじゃない?
昨日一日三回更新できたので、今回も出来ると思います。
「おう、いいぜ」
「じゃあ、依頼を受けてくるね」
もちろん、受けないという選択肢は無く、とりあえず受けることにした。幸いフレンドになったり、パーティメンバーになっても他人からステータスを見られることは無い。それに俺はある可能性に行き着いたからというのも大きい。それは、手加減する術があるのではないか、という可能性だ。
リアルが追求されているからというのもその可能性があるという理由だ。たったそれだけと言われればそれだけである。リアルなら手加減できるし、魔力を込められるなら逆に魔力を抜くことも出来そうやん?
もちろん、こんな適当な理由だけでOKしたわけではない。試して手加減が出来なそうだったら戦闘に参加しなければいいのだ。最初の俺のステータスを告げて「戦闘技術もない」といえば今日ぐらいならば凌げるはず。きっと。
そんな穴だらけのプランで、美少女の頼みごとを断れなかったという理由を誤魔化していると、ノースさんが戻ってきた。そして、俺にウィンドウを飛ばしてきた。え?ウィンドウって他人に見せれるの?
「これでいいかな?」
どれどれ
『ゴブリン討伐 対象Rank1のみ
依頼内容
ゴブリンを五匹倒せ。五匹は素材に+20G査定、五匹以上は+10G査定
ギルドから常時依頼しているものです。
草原でゴブリンを倒して戦闘経験を積んでね☆ 』
いや、なんだよ最後の星は!!!!というか冒険者儲からなさずぎない?あのゴブリンにマシな素材とかあるのかよ。まあ別に俺は道楽で食うか装備を新調するぐらいしか使い道が無さそうだしな。初心者にはこれくらいで問題ないのか。そう思った矢先に、衝撃的な言葉が告げられる。
「あと、四回しかないんだよね~~どこかで寝なくてもログアウトできるの。しかも満腹度を回復させないと。Rank1だとキツイね」
「満腹度?宿屋以外でログアウト出来るのが四回??」
「ちゃんとチュートリアル動画見たの?ギルドの人から言われたでしょ??」
「そんなこと言ってたっけな~ハハハ」
ノースさんに説明して貰った所、ログアウト五回を過ぎるとその場に体が放置されるらしい。しかも、満腹度という概念があり、満腹度がゼロになると餓死する。なのにこの稼ぎかよ。運営鬼畜すぎだろ。リアルを追求しすぎだ。
『運営が鬼畜するぎる件について』というブログを書き始めたいぐらいには鬼畜だ。ゲームで衣食住を気にしないといけないなんてな....社会人の方は本当にうんざりとしているだろう。じゃあ酒場の大人のプレイヤーはなんだ?
「でも、Rank2に上がれば余裕が出てくるらしいからね。頑張ろう!!」
「そうなのか。頑張るか」
どうやら酒場に居るプレイヤーはRank2以上だから余裕があるらしい。宿屋はそこまで高いわけではないのだろう。じゃあ、早速ゴブリン退治に行きますか!!!