ここはだれ? わたしはどこ?
目が覚めたらそこは真っ黄色の世界だった。
「ファ!?」
なんだここ、てかなにこれ怖い。
真っ白とかなら話で聞いたことあるけど真っ黄色ってなに!?
ねえ!真っ黄色ってなに!?
What!? what do you like!?
あ、これなんか違う。ってそんなことはどうでもいい。
よし、おちつけ、俺、落ち着くんだ、大原祐樹。
俺は目覚める前になにをしていた? それを考えるんだ。
ん? あれ? あれ?
なんにも思い出せない、てか自分の基本情報以外、自分がしてきたことについて記憶が曖昧だし頭の中がからっぽだ。
うん、よし、
「寝るか」
うん、そう、それがいい。わけわからんことが起こったときはとりあえず寝るに限る。
それじゃあみなさんおやすみなさい、良い夢を。
「待たれよ」
あー、いい夢がみれたらいいなーたとえばおっぱいの夢とかおっぱいの夢とかおっぱいの夢とか。
「ちょっといいかね」
楽しそうだなー、おっぱいに囲まれたいなー、おっぱいいっぱい出てこないかなー、なーんてね、ててぺろ。
「あのー・・」
あー、でも足も捨てがたいな、膝枕してもらいたいなー、
「すみません、少々お時間いただけませんか?」
あーもう、
「女の子降ってこないかなああ!!」
「貴様はなに考えとんじゃああ!!!!」
「・・え?」
振り返るとそこには真っ赤に染まった血みどろのおっさんがいた。
「・・ぎゃああ!! 助けてええ!!殺されるうう!!」
「あ、ちょっ、逃げるな! 待て!」
「待てって言われて待つほど俺はばかじゃない! おまわりさああん!!」
「貴様は少し落ち着け!」
そういって血みどろのおっさんは全速力で逃げる俺に瞬時に追いつき思いっきりげんこつをくらわした。
「いってえ!」
「少しは頭を冷やすがよい」
冷やすといってもなあ・・、でも気が動転していて血まみれの人を見た瞬間殺されると思ったが、でもおっさんは別に武器を持ってるわけじゃないしおっさん自体が怪我してるわけなんだから俺が殺されるということはまずないはずだ。ただし、全速力で走る俺に瞬時に追いついたところで只者じゃないけどな。
・・ん? まてよ、おっさんが怪我しているということは・・
「おっさん出血多量で死ぬよ!?」
「大丈夫じゃ、もともとこういうつくりなのじゃ」
「意味わかんないから! とりあえず医者だよ! 医者呼ばないと!」
えーっと、救急車を呼ぶ場合何番だっけ? 110? 119? 801? あ、最後のはホモなやつだった、っておい! 俺の脳、しっかりしろ!
「だから落ち着けといっておるじゃろうが]
「これが落ち着いていられるか! てかなんなんだよさっきから! 変なことばっかり起きてるし!」
「それをいまから説明するのじゃ」
「おっさん説明してくれんの!?」
「左様。てかお前をここに呼んだのはわしじゃからな」
混乱している俺をさらに混乱させてきやがる、絶対こいつろくなやつじゃない。
「えっ? どういうこと?」
「まあ簡単にいうとわしは元神様でここはわしの固有空間じゃ、そしてわしがそなたをよんだ理由はわしの尻拭いをしてもらおうというそんな感じじゃ。」
意味がわからん、はてなが頭に浮かんでいる俺におっさんは何回もおんなじ内容を繰り返した。
もっと言い方あるだろ言い方くらい変えろや。
でもこの天才的な脳を使ってしてみればおっさんの言ってることなど簡単にわかる。はずだ。
「えーっと、つまり、おっさんは元神様(自称)でここは悪趣味なおっさんの部屋、
そしておっさんは俺にケツをふいてもらいたいゲイってことだな?」
「待て、いろいろつっこみたいところだがとりあえずわしはゲイではない」
まあ~ではない。とかいうやつに限って実はそうでしたとかよくある話だからな。
俺の処女を守るためにも気を付けなくては。
「てかおっさんが神様? しかも元? どういうこっちゃ、血みどろの神様なんて聞いたこともないぞ」
「まあわけあって神様をやめたのじゃ、あとこれは血みどろなわけじゃない、ただ全身が赤いだけじゃ」
「なんで真っ赤なんだ?」
「まあそこはつっこまないでくれ」
さっきからこの元神(以下省略)ってやつなんか嘘っぽいんだよなー、
いってることなんか曖昧だし、信用ならん。
「?? そんで元神(自称)は俺をなんで呼んだんだ? 別にケツふかれたいわけじゃないんだろ? 要件済ませてさっさと帰りたいんだけど」
こういうのはさっさと済ませて帰るに限る。変なやつに絡まれたときの対処法は、可能なことなら素直に聞いてさっさと離れる。不可能なことなら助けを呼ぶ。
これで基本的には大丈夫なのだ。20年間生きてきて絡まれ続けた人生における最大の教訓だ。
でもここにほかの人はいない、逃げようにもさっき逃げたときすぐ追いつかれたし、
なによりこのおっさんは俺のことを狙っている。状況としてはとても悪い。
でも、パニック状態なことを表に出すと不利になるのはこちらだ。
ここは冷静なふりをして相手の要望を聞くことが得策だ。
だが、不可能なことを言われたときの対処法は今のところ0だ。
なんとか可能なことを頼んでほしいものだ。
「まあ、大雑把にいえば、世界を救ってほしいのじゃ」
無理だ。
頭わいてんじゃねえのこのおっさん。
「誰が頭わいてるじゃこら!」
「あれ? 俺口に出したっけ?」
「わしは元神様じゃぞ? 人の心くらい読めるわ、今まで心が読めることは黙っておこうと思ったのに、そちがあまりにも失礼なことを言うから・・・」
まったく、そんな厨二くさいこといってるところを見るとさては貴様友達がいないな?
「余計なお世話じゃ」
お、マジで心が読めるのかすげえな。
「ふふん、少しは見直したか」
やーい、おっさんの厨二ー、ハゲー、ぼっちー
「もう心は読まん!」
もう、顔真っ赤にしてぇ、かわいいんだからぁ。
さて、どうやら本物の神様(元)っぽい。
しかし世界を救うとはどういうことなのだろうか。
「元神せんせー、しつもんでーす」
「はい、なんでしょう大原君」
もう今更俺の名前を知ってるところは気にしない。
「世界を救うって、具体的にはなにをするんですかぁ?」
「うむ、よい質問だ、大原君。まずはこれをみてほしい」
そういっておっさんがとりだしたのは小さなオレンジっぽい色の鍵。
「これはなんですかー?」
「これはキーブレインだ」
「キーブレインとはなんですか?」
「それは君が見つけることだよ、ワトソン君」
意味がわからない。
「意味がわかりません、せんせー!」
「まあ、今は知らなくてよいことである。とにかくさっさと元の世界に戻りなさい」
「はあ?」
「とりあえず行って来い」
そして、おっさんは俺を蹴り飛ばした、そしてばいばいきーんのように吹っ飛んだ。
「え? うわああ!!」
「がんばれよー」
こうして俺は強制的に世界を救うことになった。