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消える、消去シリーズ

消えそうな魔法の炎

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2025/04/01




 とある魔法使いの男が、凍えそうになっていた。


 そのため、その魔法使いの男は、魔法で炎を作り出して暖をとることにした。


 こういった時、魔法は便利だ。


 なにもないところから火を出せるのだから。




 寒くて凍えてしまう。


 暖をとらないと、死んでしまうだろう。


 船の上から真冬の海に落ちた。


 趣味の魚釣りなんてするんじゃなかた。


 けれど、海の中からどうにか這い上がって、船の上に戻ることができたのは幸運だっただろう。


 しかし、早く体をあたためないと、その幸運も無駄になってしまう。


 空を飛ぶ魔法があれば良かったけれど、それは持っていないから、できる魔法でなんとかしなければ。


 俺は、炎の魔法を使えるから、炎を作って暖をとることにした。


 船の上はとたんにじんわりとあたたまるが、これでは足りない。


 もっとたくさん炎が必要だった。


 だから、体が温まるまでたくさん炎を作り続けた。


 しかし魔力がもうない。


 これからは、炎を新たに作れない。


 困った。


 炎が消えそうだ。


 岸にはまだ戻れないから、今ここで何とかしないと。


 物が燃えるには燃やすものが必要だけど、それがない。


 船には、ちょうどよい紙や木材があったが、あっという間になくなってしまった。


 これじゃあ、もう暖をとれない。


 絶望しながら、船の中を探したら、たった一つだけ燃やせるものが残っていることに気がついた。


 良かった、これで温かくなれる。


 寒さで意識が朦朧としていた俺は、それに火をつけた。




 それから数年後。


 付近を通る船はたびたび、炎に包まれた船を目撃することになる。


 炎に包まれたその船は、火を大きくするために、通りかかった船を燃やしてしまうという。


 だから、誰も近づかなかった。


 目撃者は、真っ赤に燃え盛る炎の船には、同じように真っ赤な色の一つの人影があったと、みな口をそろえて証言した。



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