どれだけの夜を
痛すぎて 涙も出ない夜ってあったろ
悔しすぎて 何も手につかない夜ってあったろ
寂しすぎて 震えの止まらない夜ってあったろ
苦しすぎて 自分がどこにも見当たらない夜だってあったろ
いったい俺たちはどれだけの夜を越えてきたのだろう
深く心を絞めつける夜をいくつ越えてきたのだろう
信じていた人に何の前触れもなく裏切られたり
謂れのない濡れ衣を着せられて嘲笑を浴びたり
騙されて陰で笑われたり
強がって誰かを傷つけたり
小さな誤解で生じた心のすれ違いを取り戻せなかったり
自分の弱さゆえに人に迷惑をかけたり
ああ 俺たちはそのたびに傷ついて
ああ 俺たちはそのたびに歯を食いしばり
そのたびに仕方ないさと笑ってごまかしてきた
ああ 俺たちはいったいあとこれから
どれだけの夜を越えていけばいいのだろう
死んだ先輩がいつか言ってた
強くなるために越えなきゃならない夜があるって
逃げても逃げ切れない夜があるって
いつかきっと弱いままじゃいられない時が来る
笑ってもごまかせない時が来る
歯を食いしばったって耐えられない時が来る
ああ その時が来てぶっ壊れちまう前に
ぶっ壊れないくらい強くなるためには いったい
俺たちはあとどれだけの夜を越えればいいのだろう
ああ 俺たちはいったい
ああ あとどれだけの夜を