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今日で、16になる少年は、いつものように校門をくぐり、自分の席へと座った。少年の席は一番後ろの窓側であり、先程通った校門もその窓から覗いて見ることができる。初め、少年は本を読んでいたが、やがてその手を止め校門近くを眺めていた。すると、校門近くで教育指導の先生がある生徒を止めていた。おそらく彼は遅刻したのだろう。

遅刻、それは決められた時間を守らずその時間よりも少し遅れて来ることであり、あまり好ましくない行為である。少年の血液型の影響か今まで一度も遅刻という経験をしたことがない。話を戻すが、その生徒が怒られている最中、1人の女子生徒が先生に気づかれないように校門を突破し、少年のクラスに入ってきた。確か彼女の名前は一ノ瀬遥。「危なかった~、マジ焦ったわぁー」そんなことを言いながらクラスの女子グループへと入っていった。一ノ瀬は、遅刻常習犯というわけではなかったが、1ヶ月に2、3回はこのギリギリを上手くすり抜けている。ちなみに、今尚怒られている校門の前の生徒は遅刻常習犯であり、あの光景は今朝初めて見たものでは決してない。むしろ、それは日常的なことであり、クラスメイトは「またぁー?~」などと言いながら笑いあっている。そんな光景を見ているうちに少年はふとこんなことを思った。それは、「罪は重ねる程に重くなり、またそれに伴い他者からの信頼をも失う」というものである。先程、少年は一ノ瀬が先生に見つからずに校門を突破しているように見えた。しかし実際は先生は一ノ瀬の存在には気づいていたのかもしれない。では、そうであったとしてなぜ注意しなかったのだろう、先生は女子に甘いという性別のことは考えないとすれば、やはり罪の重さによる、他者からの信頼の差であろう。校門で止められている生徒に比べ、一ノ瀬は確かに優しく見られるのだろう。人はいつだってそうである。

ルールやマナーを守らず、そのことに気づいても改善できない人間は、いつだって不利な目にあってしまう。このことから言えるのは、罪を重ねることは人間性を失うということ。

罪を犯すことは確かにいけないが、どうしても起こしてしまうこともある。大切なのは、過去で起きた失敗をどう未来で直せるか。

そんなことを頭で考えるうちに、朝のHRが始まった。

この話はまた今度にしよう。

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