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嘘吐きエリスタの最後の嘘  作者: はぎま
王都学院編

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だめなんだからねっ

 

「ただいまー」

「おかえりなさい。セイランちゃんね、ようこそエリスタへ」


「お、お邪魔しますっ」

「お父さんいるー?」

「書斎にいるわよ」


「お父さーん」

「んー? おかえりー、あぁセイランちゃんいらっしゃい」

「お邪魔しています、父がご迷惑をおかけしました」


「あぁ良いの良いの、お互い素直じゃないだけだから」

「お父さん、今日ね今日ね」


 父にブロスサムさんが今夜待っている事を伝えると、少し迷った後に分かったと言って書斎に籠った。準備して行くのであろう、ご機嫌な雰囲気だ。良い事、したのかな?


「じゃあ、今夜は女同士で女子会ねっ」

「わーい。エルリンちゃんとエルフィさんも誘おうよっ」


 という事で、父は夕食を王都で食べて来ると言って出て行ったので女性陣だけで夕食にする事にした。


「ルクナさまー! おかえりなさいませー! あっセイランさんもいらっしゃい」

「今日は賑やかねー。あらヴォルト、こんな所に居たのね」


「セイラン・オレイドスです。よろしく、お願いします」

「ルクナさまぁー、ちゅー」

「ちょっ、だめだめっ」


 エルフィさんと母が並んで料理しているの初めて見たな……なんだろう……距離感が、近いというか……エルフィさんって母の事が好きだったりして。

 最近知ったんだけれど、旦那さんは居ないというか、エルフの凄い所って相手の魔力と体液で子種を精製する技術があるらしく、誰の子かはその産んだエルフしか知らない事も多い。

 だから性別とか気にしないんだよね。

 エルリンちゃんが誰の子か気になるけれど、教えてくれないんだろうな。


「ルクナのお母さまは、なんで変な眼鏡をしているの?」

「恥ずかしがり屋だからね。会ってみてどう?」


「とても噂の人だなんて思わないわ。一緒に居ると元気をもらえそうな……アルセイア様に雰囲気が似ているかな」

「そう? 私がいつも元気をあげているのだよ」

「私はいつも元気を貰っていますよっ、ちゅーして下さいよぉー」


「エルリン、時と場合を考えなさい。後でルクナに沢山するわよ」

「ふふっ、セイランさんもルクナ様にメロメロですねぇ」


「まぁね。ルクナは、お母さまみたいに髪伸ばさないの?」

「うーん、そうだよね。あんまり女の子らしい格好ってしないから……」


 結んだりしたいな。でも、伸ばすと邪魔なんだよね。

 夕食を食べながら、学院の事や家の事を話していく。

 マクガレフ家の話になって、色々聞いたけれど凄いなーという感想。エルフの国に行ったら大魔導士エルフィ・マクガレフは結構待遇が良いらしい。ノースギアのレドの上位版かな。

 ……だとしたらエルリンちゃんも姫的な扱いなのかね?

 ふむ、いっその事私も姫になってエルリンちゃんと結婚したら姫同士での結婚で話題になりそう。それはそれで良いかも……でも私が姫になるには母がノースギア城に行かないといけないから、難しいだろうな。


「じゃあお母さん達は大人の時間を過ごすから、良い子にして寝るのよー」

「「「はーい」」」


 ずらりと並んだお酒……飲み明かす気だな。

 この場に居たら絡まれるので、寝る準備を済ませて三人で寝室に入ると、エルリンちゃんが真っ先に私の布団に潜り込んでハァハァとしている……駄目よ。


「あぁ……ルクナ様のにほひ……この布団下さいっ!」

「駄目だよ。それお気に入りなんだから」

「エルリン、私も入れて」


 そこは私の場所だよ。

 仕方がないので、布団の下から二人の間に割り込んでいくとエルリンちゃんに抱きしめられ、セイランにも抱きしめられたので身動きが取れなくなった。


「ルクナさまぁ……ちゅー」

「ちゅーって言いながら変な所触らないでよ」

「ルクナ、こっち見て」


 セイランもさぁ、変な所触ったら駄目よ。

 まだ子供なのよ。ここ全年齢版よ。駄目よ。


「そう固い事言わずに、すぐ終わりますから」

「何がさ。チューまでだよ」

「じゃあ沢山したい。エルリンはいつでも出来るじゃないの」


「セイランさん甘いですね。いつもはガードが硬いですが、セイランさんがいるからルクナ様は浮かれています。今がチャンスなのですよ」

「なるほど……じゃあ、これを逃したら駄目なのね」


「そうです。今ルクナ様のおっぱいを触っていますが抵抗していません。それだけ浮かれています」


 確かに、おっぱい触られているけれど嫌な感じはしない。

 子供だからおっぱい無いんだけれどね。

 でもアルセイアとリリはおっぱいあったな、くそ。

 セイランもまだおっぱいは無いはず……うん、私よりはあるね。くそ。


「ルクナなら、どこ触っても、良いよ?」

「セイラン、私は誘惑に弱いんだ。そんな目で見られたら……エルリンちゃん、脱いだら駄目よ」

「裸の付き合いって、大事だと思います」


「それお風呂で言うやつじゃない? セイランも脱がなくて良いよ」

「裸の、付き合いって、初めてかも……」

「セイランさん、ルクナ様を脱がせましょう」


「うん。ルクナ、裸の付き合いは大事よ」

「……触らない?」


「「……」」

「じゃあだめー」


 だめー、だめー。だめなんだから、だめなんだからねっ。

 ……いやほんと、こういう時だけ連携しないで。

 まぁ、あっという間に脱がされたよ。


「ルクナさまぁ……」

「ルクナ……好き」

「まぁ、うん、私も好きだよ」


「抱いて、下さい」

「私も、良いよ」

「隣の部屋に母達がいるのに二人とも大胆だねっ。でもだーめ」


「んもぅっ、襲っちゃいますよっ……あっ」

「ん? どうしたのエルリンちゃん?」


「い、いや……なんでもない、です」


 なんか、急にエルリンちゃんの歯切れが悪くなった。

 こういう時は、精霊が何かよからぬ事を伝えたか……


「……何か、あったの?」

「……まぁ、ナニかあったと言えば、ありましたが……あっ……ちょっと失礼します」


 エルリンちゃんが裸のまま立ち上がり、扉を少し開けて隣を確認している。プリッとしたお尻がチャーミングね。


「ねえルクナ、私今凄いドキドキしているの」

「私もしているよ。なんか不思議だね、こうしているの……エルリンちゃん、お母さん達寝ちゃった?」

「いえ、ママがお持ち帰り……げふんっ、私の家で飲み直すようです。なので……この家は私達だけ、ですよ?」


「じゃあ寝よっかっ! おやすみなさーい!」

「させるかぁっ! セイランさん、手を組みましょう!」

「わかったわっ!」


「やめろぉ! 私は健全なお泊まり会がしたいんだっ! エルリンちゃんの目が怖いっ」

「健全も健全ですよっ! こうやって女の子同士キャッキャウフフするんですからっ!」

「そうよルクナっ、私達は好き同士なのよっ。健全よっ」


「二人が息ぴったり過ぎて怖いよっ。ら、らめっ……」


 きゃー。

 ……

 ……

 まぁ、普通に寝たよとだけ言っておこう。



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