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嘘吐きエリスタの最後の嘘  作者: はぎま
王都学院編

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50/363

眼鏡の呪いを知った。父へのヘイトが溜まる一方だよ

 


「セイラン、そろそろ時間だよ」

「……一緒に行こ」


「いや、行かない。ルナード・エリスタは一組に必要無いから」

「……悲しいよ。そんな事、言わないで……」


「事実だよ。でもルクナには、ルナードが必要なんだ。ルナードが嫌われれば嫌われる程、見返りがあるから」

「……?」


 クルルが国の英雄になって、有名になった後……色々やらかしたい衝動になる。

 表と裏の感情をぶつけられるのなら、それを極めてしまいたい……って。

 あっ、そうだ忘れていた。一応先生に迷宮に行くって伝えなきゃな。

 授業が始まる前に急ごう。

 ……セイランさん? 付いて来ないでよ。

 まぁ良いか。


「失礼しまーす。あっ、先生ー」

「ん? ルナード君どうしました? 珍しい組み合わせですね」


「ちょっと迷宮に行ってくるのでしばらく休みますっ」

「あっ、学院長から聞いていますよ。気を付けて下さいねー。あっ、この前の氾濫って…ルナード君?」


 小声で聞いて来たので、肩を竦めて笑ってあげたら、別室に来て欲しいと言われたので、セイランと顔を見合わせ別室に移動した。


「あの、秘密ですよ?」

「解っていますよ。でも我慢出来なくなったら少しだけ言っても良いです?」


「私がみんなより強いぞーくらいならどうぞ。あっ、セイランは知っているので」

「やっぱりそうでしたかぁ。私は口が固いのでご安心を。それと…」


 いきなり頭を下げられた……なになに?


「ど、どうしたんですか?」

「親友が、軍に居ます。君が居なかったら、最前線に居た親友は亡くなっていました。本当に、ありがとう……」


「……私は、魔物を倒しただけです」

「ルナード、一組にとらわれないで……これがあなたの本当の評価だと、私は思う」

「正直、ルナード君の評価が低いのは納得いっていないですが……学院長指示なので我慢しています。どうしてでしょうね……一組には困ったものだ」


「私のせいです……私が、遅刻を責めたから……」


 しんみりしないでよ、帰りにくいじゃん。ん? 鞄から幼女妖精が出て来た。


『セイラン・オレイドスのせいじゃ無いぞい、原因はその眼鏡じゃな』

「学院長? また分体を……眼鏡って……」

「あぁ、もう、先生にバレちゃうじゃないですか」


『もう来ないなら良いじゃろ。アズぴょんに依頼されてその眼鏡を調べたんじゃが、強い呪いがあっての……友達が多い者にほど嫌われやすい呪いじゃ。特に子供に影響を与えやすいんじゃよ』

「へぇー……友達。じゃあ……セイランとか、グニアとか、友達多いから……嫌われていたのって、そのせい?」


 確かに、大人には悪い感情を向けられる事は少なかった。

 友達が多ければ多いほど……か。そう考えたら納得だけれど、リベッカも友達多そうだし……へぇー……もし呪いが無かったら、こんなに心が沈むことなんて無かったのか……これは、父にも復讐しなければいけないな。

 あっ、チャイム鳴っちゃった。

 セイラン遅刻だぞーいけないんだー。


「私も、呪われていた……って、事ですか?」

『そうじゃな。呪いを解くには、目の前で眼鏡を着け外しすれば良いと思うがの。心当たりあるか?』


「あっ、確かに……感情が一気に来て、好きになっちゃったから……あっ」


 先生がニヤニヤして……セイランの顔が真っ赤になった。自爆したセイランも可愛いぞっ。


「グニアも抑えきれないくらい泣いちゃったもんね。なるほど……」


 先生の前で眼鏡を外してみると、目を見開いて変なポーズで驚いていた。

 ほうほう、大人だとビックリ系なのかね?

 なんか、気持ちがスッキリしているな……原因が解るって、嬉しいもんだ。

 まぁだからと言って、一組と仲良くなりたいとかは思わないな。それなら新しい出会いを見つけた方が良い。


「る、ルナード君……顔の落差が凄すぎて、心臓が痛いです。セイランさんが好きになるのも納得……」

「──先生っ! 聞かなかった事にして下さいっ!」


「はいはい、いやぁビックリです。あっ、授業が始まっていますね。セイランさん急ぎましょうか……ではルナード君、いつでも待っていますよ」

「はいっ」

「またねルナード」


 ……セイランと先生が去っていき、別室から出ると職員室には数名の先生なのでさっさと出る。

 眼鏡は外したままで良いか……一応、マスクはしてっと。

 見納めに一組の様子でも見るかな。


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