ちょっとエッチで愛が深い……ふむ
あっ、図書館に当時の母の記事とかあるかもっ。気になるさー。
っと、その前に魔法学校か……
家から出ると、エルリンちゃんが準備体操中……
「エルリン、おはよう」
「ルナードさまぁん! おはようございます! 今日も素敵……」
「もし王都で会ったら、クルルって呼んでね」
「……どうしてですか?」
「ルナードは地味眼鏡の私の名前にしていて、眼鏡を取ったらクルルと名乗っているんだ」
「そうだったんですかぁ、道理でルナード様をクルルと呼んでいる雌豚……げふんっ、人間が居る訳ですねっ!」
……ん? ちょっと待て。
何故知っている?
えっ、なんで? えっ……
「ど…どうして、知っているのかな?」
「私、耳良いんですっ」
耳が良いどころじゃあないでしょ……どこまで聞いて……あっ、エルフは精霊の声が聞こえると聞いた事がある。つまり、風の精霊辺りが私の会話をエルリンちゃんに伝えている……と言う事か。
えっ、じゃあ……私が女の子だと言う事も、知っている?
エルフィさんしか知らない筈だけれど……
「私の事、知っているの?」
「私はルナード様が伝えてくれた事だけ、発言出来ます。だから、その……愛して、います」
知っている、と言う事か。
私が女の子でも、愛しているなんて……いやいやいや、その前に私の王都生活が丸聞こえじゃないか。
あんな事もこんな事も筒抜け……トイレも筒抜け……私の名前も、知っているのか。それでも私の生活には介入しないし、ルナードと呼び続けて……
流石はエルフ……愛が深い。
「家の会話も、聞こえる?」
「はいっ、聞こえますっ。ルナード様の寝息を聞いていると、一緒に寝ているみたいで……とても興奮します」
「そっか。じゃあルクナって呼んでね。一緒に王都行く?」
「はいっ! 喜んで! ルクナさまっ!」
可愛い笑顔。強くて将来絶対に美人になる顔立ち……ちょっとエッチで愛が深い。
結婚するなら完璧だな。
「私が他の女の子と話しても、嫌じゃないの?」
「人間や獣人なら特に何も。ただエルフだったら出る杭は殺しておきますよ?」
「……逆にエルリンちゃんがどんな生活か気になるよ」
「お望みとあれば朝起きてルクナさまの寝息でオ◯ニーする所から……」
「わーっ! 駄目っ! やっぱり言わなくて良い!」
「そうですか? じゃあチューして下さい」
「……ほっぺなら良いよ」
「っ!」
エルリンちゃんが急停止。
目を見開いてハァハァしながら近付いて来た。血走った目が怖いっ、怖いよ……
一生懸命に唇をほっぺに持っていく練習をして、首を回して準備万端……
いや、そんなに張り切らなくていいから……
「動かないでね」
「……」
「動かないでね」
「……」
これほっぺにチューするタイミングで首を回して唇を奪う気だ。
どうする? このままチューするか? いや別にチューしても良いのか? 減るもんじゃないし……
顔を近付けて……あっ、顔を抑えれば良いのか。
正面からガシッと顔を抑えると、目を閉じて唇を突き出してきた。
そのままほっぺにチュー……
ガシッ! あぁ! 私の顔が掴まれた!
きゃー!
「んぅっ……」
……
……
……
あっ、学院に到着したよっ。
今日はクベリアさんと魔法学校だねっ。
「クルルちゃんお待たせ。じゃあ行きましょ」
「はいっ、クベリアさんとデートですね!」
「あらそうね。でも魔法学校はすぐそこよ」
「近かった!」




