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WHITE ASSAULT  作者: アルビノコーラ
8/13

破滅織成す真実

うーん気まずいな。


女の子とほぼ二人きりは、幼馴染以降無いな。


「ねぇ」


「んー?」


「君は…」


「君じゃなくてミミィだよ」


「すまない」


ほとんど会話できずに来てしまった。図書館に入ると想像を遥かに上回る光景だった。


「この図書館はすごいな。ガラスの本や家程ある大きな本。自ら発火している本。一日いても飽きないな」


受付にいるのは、…あれは受付なのか?トゲが生えたナメクジにしか見えないが。


「あの、すいません。神話等を扱ってる本はどの辺りにありますか?」


するとナメクジは白い触手を差し伸べる。よく見ると手先に粘液に包まれた鍵のような物が付いている。


『ウポッ!グコッ!フュルル!』


予想通り何を言ってるのか理解できない。


「(地下室にあるよ)だって!」


コルテスはこんな言葉も分かるのか。小さいのに偉いな。


あまり触りたくないが致し方ない。ぬめぬめした鍵を手に取り地下に向かった。


下り階段に蟲がたくさんいる。どこに行っても地下室はこういうものか。


「イヤーッ!!」


ミミィが叫ぶ!


「やばい!虫踏んじゃった!グロい!」


白い靴が台無しになってしまった。


「そういえば何であたい、こんな御伽噺に出てくるお嬢様みたいな恰好してるんだろう」


その点も前から気になってはいたが、裸だったらそれはそれで困る。


やはりかなりの数の本が収納されている。


これならヒントが得られそうだ。


二人と一匹は本を読み漁り、暫く無言の空間を過ごす。


「うわひでぇ!」


「どうしたんだいコルテス」


「この古代文字の本。[おいおい、読めるとか相当暇人だな。ちなみに最初からこの文の一つ前まで記載してあることは全て嘘だ]て書いてある」


意地悪過ぎる。


「なにこれ、変な紙貼ってあって全然開けない」


「それ召喚の本だよ。でも何でこんな所に」


ペリッ


表面の紙が剥がれた。


怪しげな本が紫色に光る。その直後に大量の液体が飛び出す。


「キャー!」


ミミィは本を投げ捨て本棚から転げ落ちる。


天井に届く程の液状物体。


頂点には顔らしきものが見え、顔を擦っているように見える。


「ゲホッ!ゲホッ!5世紀ぶりじゃの。外出をしたのは。儂は仕舞う場所を間違われたようじゃ。」


「おっと、ユノンテールに天使に悪魔か。これはこれは若々しい」


「俺の種族名!」


コルテスは急に飛び上がりだした。


「知ってるぞぉ。最近はめっきりいなくなったが儂も昔従順なペットとして使役していたからな。もしかしたらお主の祖先かもしれぬぞ」


「あなたは何者なんですか」


「簡単に言うと、儂は神だ。と言っても、最下級じゃがな」


「お聞きしたいことがあるんです。あなたの知っている神やその他の高貴な存在でヅアッガとケシレルという名前の方はいますでしょうか?」


「その名は……!」


神と名乗る者は急に顔色を変えた。


「知っているのですか。教えてください。私達は今その方々を探しているのです。」


「すまん!分からん!」


「知らないんかい!」


コルテスがずっこける。


「だが、名前が明かされていないが姿だけ書物や他の神の前で表している例がいくつか存在する。そのヅアッガとケシレルとやらの姿は覚えておるかね?」


「どちらも石像です。私が見たのは顔がよく見えなかったのですが首が長く4つの翼を持っていました」


「あたいが見たのはすごい形相した魚で尻尾が何本もあった」


「そして両方宮殿のような空間に佇んでいました」


!!


液状の神は何かを思い出したようだ。







「お主等。今すぐ死ぬがいい」

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