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8 野盗ぬっ殺すの巻

 日本語って難しいですね。理解出来てるつもりで全然理解出来ていない事を知り、うちひしがれる毎日です。特に漢字です。[わかる]で変換すると[分かる] [解る] [判る] と候補が表示されるのですが、どれが正解か悩んでしまいます。もし本文中で間違った使い方してたらアホやなと笑ってやって下さい。

 野盗のアジトに潜入した俺達は的確に盗賊共を仕止めていった。


 主にトレイバーさんが、なんだが。


 この人、会った時も思ったがやはりかなりのやり手のようだ。大雑把にぶった斬るしか脳のない俺と違ってスマートに仕止めるのだ。見つかる前に殺すか、見付かっても騒がれる前にサクッと殺している。ただ……

 

 「少しざわついてきたな、さすがに気付かれたかも知れん」


 「よし、じゃあ今日はこの辺で帰ろう」


 「我が主ながら清々しいまでのヘタレですね」


 「この状況下で冗談言えるとかさすがだな」


 いや、本気だったんだが。

 

 とはいえ、ここで帰ってしまってはギフトゲットチャンスをみすみす逃してしまうもんね。ここは頑張ろう。主にトレイバーさんが。


 「なんか変な悪寒がするな」


 勘の鋭い奴! ニュータイプか!

 そんなやり取りをしてたら、


 「いたぞ! 賊はこっちだ!」


 あっ! ついに見付かってもーた。つーか盗賊に賊呼ばわりされるのはどーよ?


 「ぞろぞろ出て来やがった! ここは一旦引くぞ!」


 「戦略的撤退なら任せて貰おう!」


 こちとらヘタレギフト持ちよ! オホホホ捕まえてご覧なさい! 


 「なんちゅう速さだ! つーか、待て、先走り過ぎんな!」


 おっといけない、トレイバーさん置いてけぼりにするとこやった。

 

 「でもこうなるとその内囲まれそうですね」


 「そうなる前になるべく頭数を減らしていこう」


 逃げちゃ戦い、戦っちゃ逃げ、あまり統率など取れていない野盗共をかなりの数、俺達は斬り倒していた。


 が、気が付けば行き止まりの少し開けた部屋に追い込まれてしまった。


 「あちゃー、行き止まりか」


 「ここは覚悟決めてやるしかないな」


 トレイバーさんはロングソードを持つ手に力を込め気合いを入れ直したようだ。


 「ようやく追い詰めたぜクソ共! よくも散々好き勝手やってくれたなぁ! 脳ミソぶちまけてブッ殺してやるから覚悟しやがブベラッ」


 俺達を追い詰めた盗賊の一人が言ってる最中に脳ミソぶちまけてブッ殺された。リヴァイアさんの水鉄砲である。


 「なんと言うか、敵ながら痛いし憐れ」


 「少々五月蝿かったので」


 さて、俺もぬっ殺すとしますかね。リヴァイアさん装備のチートステータスならば、一捻りよ!

 自力じゃないのがちょっと情けない! でもそんな自分がちょっと好き! いくぜっ!


 数人が固まる野盗に斬りかかる俺、野盗共も思い思いに斬りかかってくるが、お構い無しに大剣をブン回す! 


上段に剣を振り上げたまま振り下ろす前に胴体が真っ二つになる奴。


 斬りかかる剣ごと首を斬り飛ばされる奴。


 あるいは俺の振り下ろしの一撃を剣で受け止めようとするも、これまた剣ごと斬られ頭から真っ二つになる。


 「ひぃっ!」


 あまりにも理不尽な攻撃力の前に戦意を失い逃げ出す盗賊に、


 「逃さん! 必殺水鉄砲!」


 チョロチョロ


 「………………」


 「何をやっているのです」


 俺の水鉄砲は未だにジジイのしょんべんだった。


 まあ、呆れながらもリヴァイアさんが始末してくれたが。


 「よし! こっちも終わった」


 二人程受け持ってくれてたトレイバーさんも危なげなく倒していた。


 「しかしスゲエな実際」


 俺に斬られた盗賊をみて眉を潜めるトレイバーさん。どいつもこいつも豆腐のように斬られているのでエグい死体なのだ。


 「今ので粗方片付いたかと思うが、もう一回りしてみるか」


 そうなのだ。トレイバーさんの言う通り大体倒せたはずなんだが、勇者らしいのはいない。


 うーむ、居ると思ったんだがなぁ。もしかしたら逃げたとかもあるよなぁ。とにかく、もう一回りして居なかったら諦めるしかないか。




 「これ……は、隠し階段か」


 俺達が尚も散策を続けていたら、トレイバーさんが隠し階段を発見した。


 「うひょー、こいつはお宝のにほひ」


 「かも知れんが、敵も潜んで居ると思う。気を引き締めていこう」


 こう言う所で油断しない所はさすがだな。俺なんかどうしても金銀財宝ザックザクを夢みてしまう。


 トレイバーさんを先頭に(ヘタレだからではない。罠とかあると困るからだ。決してヘタレだからではないのだ。いいか、決してだ)階段を降り、奥へと歩を進める。


 通路自体は一直線なのだが、時折左右に部屋がある。一部屋一部屋調べてはいるが、人もいなけりゃお宝もない。


 で、結局突き当たりの部屋の前にたどりついた。


 「これが最後の部屋だな、油断無く行くぞ」


 トレイバーさんが扉を開くと、


 「た、助けてくれ! 盗賊に捕まったんだ!」


 一人の男がいた。どうやら野盗に捕らわれた民間人らしい。身代金でもふんだくるのかしら?


 「安心して下さい、盗賊共は俺達が倒しました」


 俺は男を保護しようと不用意に近づいてしまった。


 「待て! そいつは何かおかしい!」


 「ファイヤーッ!!」


 「グハッ!!」


 俺が近づくと男は魔法の火炎弾を放った! 男の怪しさにいち早く気付いたトレイバーさんが俺を突飛ばし、俺の変わりに火炎弾を直撃してしまった!




 



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