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71 正夫君絶命

 思わぬハイオーガとの邂逅に一瞬焦りもしたが、リンちゃんによるまさかの瞬殺劇に終わった。テンちゃんに至ってはピクリとも動いていない。


 「さて、リンちゃんの強さも確認出来たし残り2体もちゃちゃっとぬっ殺しちゃいましょう!」


 もう少し手こずるもんかと思ってたが拍子抜けだな。パワーアップした神獣達の肩慣らしにもならん様だ。


 「二手に別れますか。俺とリンちゃん、リヴァイアさんとテンちゃん」


 「その組み合わせの真意は?」


 リヴァイアさんが何やら疑いの眼差しを向けているな。


 「え? 真意ですか? いや、ただ双剣やら雷珠やら使ってみたいからですけど」


 「本当ですかね? ムッツリスケベさん」


 「な! 兄上まさか自分に破廉恥行為を!?」


 「いやいやいや、違うぞリンちゃん! 断じて違う!」


 「どうだか。リン、コイツには気を付けなさい。コイツはムッツリスケベのドMですから」


 「コイツ!? コイツって言ったね! 二度も言った! オヤジにも言われた事無いのにぃ~!」


 「言って何が悪いか」


 くそう! 何でその返しを知ってるんだ!


 「とにかく! そんなわけないでしょう! 大体ハイオーガ一撃で葬る神獣をどうにか出来るわけないでしょう!」


 「言われてみればそうか。そもそも自分剣化するしな」


 疲れるわ! 恨むぞ神様、ふざけたギフトよこしやがって。


 まさかの妹凌辱の嫌疑は晴れたが、釈然としないままハイオーガを探す。広い森ではあるけれども探知もあるしすぐ見つかるだろう。


 なんて思ったのが甘かった。イチゴ大福よりスウィーティーな考えだったぜ。


 「予想以上に見つからないもんだなぁ」


 「先程の様に向こうから現れてくれれば楽なのだが」


 リヴァイアさんチームは見付けただろうか? もしかしたら2体一緒にいる可能性もあるしな。両方倒してくれてりゃ面倒がなくて良いんだがね。


 「とりあえず一旦リヴァイアさん達と合流しますか」


 「そうだな。姉上がもう倒してるやも知れん」


 リヴァイアさんが倒してくれてるに期待して回れ右。ちょっとこのままだと不完全燃焼だなー、双剣も雷珠も試したいのになー。


 尚も探知しながら元いた場所に戻っては来たが。


 「姉上達いないな」


 「向こうも不発なのかな?」


 ここで探しに行って入れ違いになると困るのでしばらくここで待つ事にする。

 そしておもむろに取り出すのは椅子とテーブル。そしてお茶。


 「ちょっと休憩」


 「姉上達がまだ探してるのに良いのか?」


 「働き過ぎは良くありません。むしろ適度に休憩を取り、心身を癒す事によりトータル的な作業効率をあげるのです。さぁ、リンちゃんも突っ立ってないでお座りよ」


 ポンポンと椅子を叩いてやると、なるほど一理あるかと素直にリンちゃんが座るや否や。


 「グルァァァァァッ!!」


 なんてまたタイミングの悪い…… 一服付けようと思ったら現れるハイオーガ。茶くらいシバかせろってんだ。


 「リンちゃんお茶会に招く友達は選んだ方が良いよ」


 「失礼な! あれは自分の友達ではないっ! 大体自分にはお茶会に招くともだ…ち…など…」


 いないんだね。ボッチだもんね。いいじゃんこの際ハイオーガが友達でも。いないより。


 「ガゴォアァァアツ!!」


 「おっと! リンちゃんのお友達がほったらかされてご機嫌斜めだ! リンちゃん武装」


 「自分の友達ではないと言ってるだろうブツブツ」


 ブツブツ言いながら双剣に変化するリンちゃん。


 「さぁ、リンちゃんのお友達の正夫君。覚悟!」


 「名前まで付けるなっ!」


 リンちゃんの抗議は他所に、正夫君に斬り掛かる。図体の割りにスピードが定評のハイオーガであるが、リンちゃんの能力は速度特化。プラス俺のギフト韋駄天により、正に天地程の差があった。


 「遅い! 遅いぞ正夫君! そんなスピードでは大事な妹を嫁にはやれん!」


 「いつの間に友達から許嫁に格上げされたのだ!」


 ビュンビュン動きまわる俺を正夫君は全く捉えることが出来ず、繰り出す攻撃も全て空しく空振りを続ける。


 「ほらほら! あっちこっちお留守だぞ!」


 しかしながらこちらからの攻撃は面白い様に当たる。致命傷に至る程の深い傷は無いものの、全身ズタズタに斬り裂かれては倒れるのも最早時間の問題だろう。


 「風前の灯火だな。せめて安らかに死ね! サンダー!」


 俺の出した雷珠から一条の雷がほとばしる。さすがにリンちゃんの放った轟雷の威力と比べるべくもないが、ズタズタに斬り裂かれ生命力の尽き掛けたハイオーガの命を刈り取るには十分だった。


 「なぁ兄上、これは安らかな死と言えるのか?」


 「安らかさ。本来妹にちょっかい掛けたら◯◯を××して△△は□□からの……」


 「わ、わかった兄上! これは安らかな死だ。正夫君は安らかに死んだ!」


 ふぅ、熱くなっちまったぜ。俺の目の黒い内は妹に変な虫はつけさせないぜ!


 かくしてハイオーガ正夫はこの世を去った。享年32才。


 「さてさて、これで後1体だな。うーん、どうすっか? 俺達的なノルマはこなせたからここで待ってても良いけど」


 「待ってるだけと言うのもな、軽く一回りしてみてはどうだろう?」

 

 「んじゃそうすっか。俺のお姉ちゃんセンサーによるとアッチの方にリヴァイアさんがいる気がする」


 「そんなふざけたセンサーで見付けられたら鼻でスパゲティー食べてやろう」


 ふふん! と、鼻で笑うリンちゃん。言っとくけど言質とったからな! 吠え面かくなよ!

 

読んでいただいてありがとうございます!


連休効果でもあるのでしょうか? 普段よりPVが多くて喜んでおります! 投稿時間てのもあるのかな? なんであれ多くの人に読んでもらえるのは単純に嬉しいですねぇ。読んで下さった方々が楽しんで貰える様に、頑張りますのでよろしくお願いいたします。


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