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45 ムッツリスケベ

 リヴァイアさん相手に水中戦とか自殺行為も甚だしいが、胸を借りる立場としちゃあビビっていられない。


 (うん、しっかり呼吸出来る。テンちゃんグッジョブ)


 (でも水の中だと抵抗が大きいから風攻撃は威力減退です~)


 (リヴァイアさんは素手ゴロだから接近戦だな、でも海中に潜ったらムーンライトの光が消えた。月光浴びないとダメなんだな)


 リヴァイアさんはこっちをジーっと見てる。俺達の出方をうかがってるようだ。


 普通に泳いだんじゃ捉えられないのは百も承知さ。イメージイメージ…… 足の裏に風珠を移動させて風珠を中心に四ヶ所風を放出して。


 (回転!)


 グリグリグリグリグリグリグリグリ!!


 水中プロペラ成功! うひょー! かなり速いぞこれ!


 (兄様凄いです! こんな使い方するなんて!)


 そうだろう、そうだろう。凄かろう、凄かろう。これならリヴァイアさんもさぞかし驚いて……無い様だな。微動だにしてない。


 しかし、その余裕がいつまで続くかな! 


 (ほりゃ~!)


 リヴァイアさんにムーンライトで斬りかかる。もっとも寸止めだがね。だが俺の腕は剣を振り下ろす事が出来なかった!


 (あ、ありゃ? 何じゃこりゃ?)


 と思った次の瞬間、動きそのものが取れなくなっている。そして後方に突如現れた渦潮に巻き込まれる!


 (どわわわわわ! お助け~!!)

 (兄様~! 目が回ります~!!)


 スクリュー全開で回した所でビクともせず、渦潮に飲み込まれ、中心に到着したら間欠泉の様な勢いで空中に放り出された!


 「どわぁぁ~!!」


 そこへとぐろを巻いた猛烈な水柱が俺達を襲ってきた!


 「テンちゃんマントで防御!」


 「ダメです! 威力が!」


 ゴバァァァァン!!


 「ぎゃわー!!」


 マントの力で威力はかなり殺せたはずだったが、それでも俺がギブアップするには十分だった。


 手合わせを終えて甲板へ戻ってきた。


 「完敗です」


 何も出来なかったな。完敗とはこの事だ。


 「水中戦は私のホームですから仕方ありませんよ。それに結構面白かったですよ? 風珠の使い方とか」


 水中戦を挑んだ事自体は愚作だが、意外にも誉めて貰えた。とりわけ水中プロペラはよく考えましたと頭を撫でられた。主の威厳が……


 なんだか水中プロペラに関してはやり方次第で理論的には音速も可能とか言ってた。すーぱーきゃびてーしょんとか言うらしいが、何のこっちゃ俺の理解の範疇ではなかった。


 「リヴァイアさんはそれにしても流石は海王の面目躍如ですね! 渦潮とか反則でしょ」


 「使い魔の力がテンを仲間にして大きく戻りましたからね、ある程度の海流など操作出来ますよ」


 やはり使い魔を増やすのが俺達のパワーアップ最善策だな。そのうち全部使い魔任せで俺は後ろの方で鼻でもほじってればいいが理想だな。


 そんで使い魔と言うとちょっと気になった事がある。 


 「武装や副装の時ってダメージはどうなってんの? 痛くないの? 痛かったらあんまり使うのはやめようかと思うんだけど」


 痛いけど我慢してます言われたら流石に使いづらい。


 俺の質問に二人は目を丸くして顔を見合せる。直後クスクス笑うと痛みやダメージは無いので問題ありませんと返してきた。


 「え? 何がそんなに可笑しいんですか!」


 「まさか使い魔のそんな事まで気にする主人がいるなんてと思いまして」


 「姉様が兄様を凄く気遣ってる意味が良くわかりました。兄様のそういうとこなんですね」


 物じゃないんだから普通だと思うんだがな。やはりこの辺も神獣との温度差だろうか? 二人共気を良くしてくれたみたいだしいいけどさ。


 「それならこれからもバシバシ装備させて貰うので、宜しくお願いしますね」


 「了解です」

 「は~い」

  

 程よく体を動かして、いい疲労感だ。時間も時間だしこの日はシャワーを浴びて寝る事にした。


 だが一つ問題がある。ベッドが一つしかないのだ。いやまぁこれでもかとデカいから三人寝れない事もなかろうが、倫理的な問題と言う奴だな。知らず知らずのうちにリヴァイアさんのおっぱい触ってまいそうだからな。使い魔にセクハラで訴えられたくはない。遠い日本の両親に泣かれてしまう。


 「俺、こっちで寝ますね」


 情けないが自宅のベッドより余程寝心地良さげなソファーがあるから問題ないがね。

 

 「兄様も一緒に寝ましょうよ」


 「ええ、これだけ大きなベッドですから狭くはありませんよ」


 「う~ん、寝ぼけてリヴァイアさんのおっぱい触ってしまうかも知れないから」


 「おっぱい()ーな!」


 顔を赤くして突っ込まれた。恥ずかしいなら言わなきゃいいのに。と、思った時にある種の高揚感と言うかコレはあれだ、ギフト!


 「BOOK」




 [ムッツリスケベ1]

 ・性的興奮を覚えると各種能力が上がる




 やめろぉぉぉぉ!! どーして俺ばかりこんなふざけたギフトが送られるんだよぉぉぉ!!


 「何かギフトを貰ったのですね?」


 半泣きでリヴァイアさんに説明すると、


 「やはりムサシ様はそちらで寝て下さい」


 ゴミ虫を見る時の目だ。


 「え? 兄様一緒じゃないの?」


 「テン、ムサシ様にあまり近づくんじゃありません。ムッツリスケベが移りますよ」


 え? ムッツリスケベて伝染病扱いですか?


 「ちょ、リヴァイアさん?」


 ぺしっ!


 伸ばした手を払われ、


 「今スケベな事しようとしましたね?」


 「しませんよぉ!」


 「どうだか。何しろムッツリスケベさんですから」


 怖い怖いと呟いてテンちゃんとベッドに入ってしまった。


 ド畜生ぉぉぉぉ!! 神めぇぇぇ!! 勇者バトルロイヤル優勝したら必ずぬっ殺す!!


 ぬっ殺ぉぉぉぉぉす!!


 実際に叫ぶと天罰食らうから俺は魂の絶叫と共にソファーにダイブした。


 

 

読んで頂いてありがとうございます

ブクマや評価、感想など大変励みになっております

ドMでムッツリスケベのムサシ君をこれからも生暖かい目で見守ってあげて下さい

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