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3話

 さてステータス確認も済んで休憩にもなったし、この森の探索を続けようかな。そういえばまだこの蛇しか遭遇してないな。これが多いのか少ないのかはわからないけど蛇がいることはわかったんだから気をつけておかないと。ハブとかは木の上にもいるらしいし上の方も下の方も注意しないといけないし疲れそうだな。早く安心できる拠点を見つけないと。

 この蛇どうするかな。持って行くにも邪魔だし、固有スキルを試す機会だ。すげぇ嫌だけど火の用意出来ないし、生でもなんとかなるだろ。


「よし、食うか」


 さすがに鱗ごと食べたくはないから、皮は剥がさないと。そういや毒とかあんのかなぁ、蛇の中では毒のある種類は1割位だったと思うし、蛇の毒はたんぱく質だから食べても平気らしいけど。


ビリッビリッ


 潰した頭の部分から両手を使って皮を剥いでいく。尖った石を使い首元に切れ目を入れ、腹を開いて尻尾の部分まで開いたら内臓を取り出す。ウ○コ食いたくないし。


「これぐらいでいいか」


 一通りの作業を終えると骨についたピンク色の肉だけが残った。


「火を起こせれば、焼くだけでも出来たのに。火魔法とか使えたらな~」


 無い物は仕方ない食べよう。蛇の肉を持ち上げ口に入れ咀嚼する。

 ぐにゃぐにゃとしたゴムのような食感だ。まずい。生で食うもんじゃないな。それでも栄養を摂れるのは今はこれしかない。嫌でも腹の中にだけでも入れよう。


 蛇の肉をかじりながら歩いていると、森に慣れていない俺でもわかるような変化があった。


「何だ、やけに倒木が多いな」


 急に森が開け、同じぐらいの高さの切り株が並び、地面に焼け焦げたような跡や大きな穴があり、幾つもの倒木が倒れていた。

 何だ。何か居たのか?居たとしたらこんな状態にしたのはどんな奴だ?相当ヤバいな。ここから離れるべきか?でも倒木に芽が生えているし、それなりの時間は経ってそうだな。ここから逃げてもその先にこれをやった奴がいるかもしれないし、ソイツが今何処にいるかは結局分かってないから、もう仕方ない。何か来てもすぐに気付いて逃げられるように警戒してそのまま進もう。


 そうしてしばらく進んだ頃、水の流れる音が聞こえた。


「!!!、川だっ!!」


咄嗟に川に向かって駆け出し、少し進んで所で立ち止まる。


 水が確保できると思ったら興奮しちゃったな。水辺は動物が集まるから危ないんだ。警戒しないと、、、

 周囲に気を配りながら川が見える所まで近づき、周辺を見渡す。


「今のところは何もいないな、」


 安心してしゃがみこみ、川の水を飲む。


ゴクッゴクッゴクッ


 息が切れてようやく口を離す。ふぅ、大分喉が渇いてたんだな。蛇肉を食べきっても腹が痛くなってないので、固有スキルが機能してるようなので魚がいたら捕まえたいな。骨が残っちゃったけどこれも消化出来そうだから、数少ない栄養になるだろうし硬いけど何とか食べよう。


バリッバリッ


「うっ、硬え」


『骨密度上昇のLVが上がりました』


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