表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/41

18


「ふぅ…」


 疲れたな。ようやく洞窟に戻ってこれた。大した距離ではないけど今の体の状態からするとなかなかの重労働じゃないかな。

 はぁー、辛いなー。嫌な事ばっかだ。それをだんだん気にしなくなっているのも嫌だ。人間は慣れる生き物だと自分では思っているけど、こんな辛い状況にも意外と慣れるもんなんだな。辛い事に慣れていくのがおかしいとは思うんだけどな。

 まあ実際の所は慣れているのか壊れているのか…。精神が摩耗していっているようにも思える。このままじゃ精神が崩壊するんじゃないか、と思って恐ろしい。

 まあたとえ狂っても精神に異常をきたしたとしても、自分の意識がはっきりしてたら別にいいかな。

 実際狂うってのはどういうことを指すのかな?狂うと言っても世間一般だったり普通の人と価値観や判断基準が違って、考えを予想出来ない人ってだけだろう。

 まあ今までの人生で浮いていなかった事が無かった俺が狂った所で対して変わらん。自分では頭がおかしいとか分からないだろうし、狂ったと判断する人間が居ないんだから今考えても仕方無いな。

 よし、結論!慣れって怖い。




 さて傷も増えたし、休まないとな。今は死体がいっぱいあったから少しは食料になるだろう。死体漁りが出る前に出来る限り食って起きたい。

 それに体を鍛えるにしてもやり方を考え直さないといけない。

 強くなるために努力する事は、賭け事やゲームに少し近いかな。その日生きるための体力だったりの持ってる容量の内の一部を使って次の日に回して容量を増やすイメージ。

 次の日に回す分を増やしすぎると命を守る分がなくなって、少なすぎるとほとんど増えない。ゲームと違うのは日付が変われば回復する訳じゃなくて、回復が一定のペースで回復しない事。使えば使うほど完全に回復するまでに時間が掛かる。だから常に配分を気にしなければいけない。

 そして賭け事と違うのが平等じゃないこと。賭け事が平等だと言っている訳ではないけどね。人によって倍率が違う。元々の容量も違うし、安全のために必要な容量も違う。使った容量が同じでも戻ってくる量もバラバラ。

 それが才能の差なんだろう。才能の差は努力すればするほど如実に現れるから。同じ時間同じ内容の練習をしても習熟が早く質も高い。早く習得するから次の段階に行くのも早い。一つの事を理解するのが早いから使える時間も多くなる。まず同じ事を繰り返して努力する事にも才能が必要だしね。

 俺も天才と言われるような才能があったらなあ。自分にあんまり努力する才能がないとは分かってるんだよな。それでも強くなりたいし頑張らないとな。


 て事で筋トレは適度に続けて、手足が硬くなるように木や石を殴ったり蹴ったり引き続き色々やってみよう。普段から継続するのは、姿勢をよく過ごす事。それとつま先立ちと大股で歩く。

 姿勢を良くするのは大事な事だ。姿勢を良くする事を意識して過ごすとすぐに背中の筋肉が痛くなってくる。猫背だったからか背筋に比べて腹筋の方が強いからか。姿勢良くして過ごせば腹筋と背筋が釣り合ってくる。そのまま腹筋も背筋も強くしていく。

 色んな技を使うにも姿勢が悪いと力が通らない。より強い攻撃を放つためには大事。スマホやパソコンを使う時にも出来るだけ気を付けた方がいいぞ。猫背だとパンチが弱くなっちゃうからな。

 ここで気を付けるのは反り腰にならないように。腰が痛くなるから。

 健康の為にも姿勢は良く。最近の人は皆姿勢が悪い。腰も肩も痛くするし、目も疲れる。その時その時は楽かも知れないけど後々後悔するのは自分だからな。

 こんな感じの事を気が向いた時に同級生に言ってたな。皆困惑した顔をしていた…。

 それは置いといて、姿勢は良くつま先立ちで大股で歩いている絵面は大分気持ちが悪いと思うけど、トレーニングってそういうもんだよね!



 それから横になって休み、ボーっと宙を見つめていたらいつの間にか眠っていた。




 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ