表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワールドスクール  作者: 戸塚桃
8/8

6日目

「あのー、ちょっといいですか?」

 俺は放課後、鬼崎に声をかけた。

 「なんだよ、俺は部活で忙しいだよ」

 「来週のテストの件なんですが...」

 「ちっ...またその事かよ...俺は何度言うが仲良く勉強会なんてしねよー!」

 神童たちにしつこく勉強会に誘われたことにかなり腹を立てているようだ。

 しかし、俺は神童に説得するように頼まれた訳ではない。

 「僕はただテストの答えを教えてあげましょうと相談にきたのです」

 俺は鬼崎に対して満面の笑みを浮かべた。

 「......何?」

 鬼崎の眉が少しピクつく。

 「僕は来週のテストの答えを全教科分知っています。僕は鬼崎君にBクラスに勝手頂きたいので、もし良ければお教えするということです」

 「......確かにいい話だが、答えを知っているなら何故自分でやらない?」

 「それは僕が弱いからです。例え勉学の方が良くても実技テストの方ができないと意味がありません。そこでC組の中で1番強い鬼崎君を選んだということです」

 「......なるほど、それならお前が俺に答えを教えるのも納得です、わかった教えて貰おうか」

 俺は鬼崎の顔を前に手を出す。

 「ただし、満点ではなく90点ぐらいなるように答えを教えますので、完璧に暗記してください。いいですね?」

 「おけーおけー、わかった。もし俺が教えもらったとこを間違えるようならなんでもしてくれ」

 俺はカバンからプリントを数枚取り出して鬼崎に渡す。

 「ここに全教科の答えが乗っているので見といてください」

 「はいはい」

 鬼崎は頭を雑にかきながら、プリントをうけとる。

 「...ちなみになんでお前はテストの答えを知っているんだ?」

 「......世の中には知らない方がいいこともありますよ」

 俺はその場あとにした。

 

 

 「もしもし、亜子ちゃん?」

 「はい」

 「予定通りやってくれた?」

 「もちろんです。空様」

 「ありがとう、本番もよろしく」

 「はい、ご褒美まってます❤」

 俺は電話切り、自分の部屋で軽く笑った。

コメントお願いします。

展開が悪くてすみません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ