6日目
「あのー、ちょっといいですか?」
俺は放課後、鬼崎に声をかけた。
「なんだよ、俺は部活で忙しいだよ」
「来週のテストの件なんですが...」
「ちっ...またその事かよ...俺は何度言うが仲良く勉強会なんてしねよー!」
神童たちにしつこく勉強会に誘われたことにかなり腹を立てているようだ。
しかし、俺は神童に説得するように頼まれた訳ではない。
「僕はただテストの答えを教えてあげましょうと相談にきたのです」
俺は鬼崎に対して満面の笑みを浮かべた。
「......何?」
鬼崎の眉が少しピクつく。
「僕は来週のテストの答えを全教科分知っています。僕は鬼崎君にBクラスに勝手頂きたいので、もし良ければお教えするということです」
「......確かにいい話だが、答えを知っているなら何故自分でやらない?」
「それは僕が弱いからです。例え勉学の方が良くても実技テストの方ができないと意味がありません。そこでC組の中で1番強い鬼崎君を選んだということです」
「......なるほど、それならお前が俺に答えを教えるのも納得です、わかった教えて貰おうか」
俺は鬼崎の顔を前に手を出す。
「ただし、満点ではなく90点ぐらいなるように答えを教えますので、完璧に暗記してください。いいですね?」
「おけーおけー、わかった。もし俺が教えもらったとこを間違えるようならなんでもしてくれ」
俺はカバンからプリントを数枚取り出して鬼崎に渡す。
「ここに全教科の答えが乗っているので見といてください」
「はいはい」
鬼崎は頭を雑にかきながら、プリントをうけとる。
「...ちなみになんでお前はテストの答えを知っているんだ?」
「......世の中には知らない方がいいこともありますよ」
俺はその場あとにした。
「もしもし、亜子ちゃん?」
「はい」
「予定通りやってくれた?」
「もちろんです。空様」
「ありがとう、本番もよろしく」
「はい、ご褒美まってます❤」
俺は電話切り、自分の部屋で軽く笑った。
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