2日目
俺が朝、教室に入るとなぜか騒がしかった。
みんなが集まっていてひそひそと何かを話していた。
別に俺は興味はないので自分の席につき本を読み始める。
15分がたった頃、先生が教室に入ってきた。
「おいお前らさっさと席につけ」
先生が強い口調で言う。
どうやら怒っているようだ。
「お前らやらかしてくれたな。今日の朝の職員会議でAクラスの担任の先生から申し出があった。要件は昨日の夜にCクラスの生徒がケンカを吹っかけて殴ってきたということだそうだ。うちの生徒が謝るきがないならクラス対抗で戦争を申し込むそうだ。これはどういうことだ?」
先生の目は笑っていない。
「先生違います!先にケンカを売ってきたのはAクラスです!」
1人の男子生徒がいきなり立って先生に反論する。
「そうですよ!」「先に仕掛けたのはあっちだ!」「私たちはただ食事してただけです」などとクラスみんなで反論する。今朝みんなで話をしていたのはこのことについてだったらしい。
「しかしAクラスはお前がやったと言っているぞ。例え本当にあっちから仕掛けたとしてもここのルールは弱肉強食強い人が絶対だ、お前ら落ちこぼれがいきがれる所ではない」
先生の言葉が生徒たちに刺さる。
「Aクラスはお前たちが降伏するなら1年間奴隷で許してくれるらしい」
「はぁ?奴隷とかふざけんなよ!しかも1年間だなんて…」
みんなはショックを受けたり、怒り狂ったりしている。
「もし降伏しないならば棒倒しという名の戦争を仕掛けるそうだ、なお負けた場合は鳴門空也はAクラスの言う事を聞くこと、残りは卒業するまで奴隷だそうだ。戦争をするかしないかは帰りのSHRで聞くからな。それまでに決めておくように」
そう言って先生は出ていってしまった。
「おい、どうするんだよ!」
さっき1番最初に先生に反論した男が怒鳴った。
「このままじゃやばいよ」
「やっぱり、降伏したほうがいいんじゃね?」
「でも、1年間奴隷だよ」
「みんな聞いてくれ、俺は昨日も自己紹介したが神童海斗だ。俺は戦うべきだと思う。相手もAクラスとはいえ同じ高校生だ協力して頑張れば勝てると思う。そこでだがみんなのスキルを教えてほしい。ちなみに俺の能力は『暴走』だ」
神童海斗は教壇にたちみんなまえでそう言った。
「俺の能力は『探索』」「私の能力は『冷却』」などと次々と能力を名乗り始める。
「そういえば、さっき名前が出てた鳴門なんとかって誰なんだ?」
1人の男子が唐突に口にした。
その言葉にクラスはざわつく。すると、雨矢雪が「鳴門くんなら私分かるよ。そこで本読んで人だよ」と今日の後ろの方で本を読んでいた、俺のことを指さした。
ここまでは俺の予想どうりだ。
「鳴門空也くんだっけ?君の能力も教えてもらってもいいかな?」
神童海斗が近づいてくる。
「あー、俺の能力は『鋼鉄』ですので特に役にはたちません」
俺は考えておいた、返答でてきとーにすませる。
「そんなことはないさ。きっと役にたつよ」
曇りのない笑顔で俺に微笑みかける。
きっとこいつはCクラスのリーダーになるだろう。
俺はこのときそう思った。
「よし、じゃあみんなのスキルも出揃ったことだし作戦会議を始めようか!」
「「「「おーー!」」」」
クラスはAクラスとの戦争にむけて盛り上がっていた。
昼休みになってもみんなは作戦会議をしていた。
俺は影が薄いおかげで参加しないでいた。
その時「コンコン」とドアをノックする音が聞こえた。
「ガラッ」とドアが開きイカつい感じの男子3人と美しい女子3人が入ってきた。
「みんなさん、こんにちわ。ここはCクラスの教室であってますか?」
Aクラスで首席の我が姉、鳴門真波がCクラスの人たちに挨拶をする。
「あっ、お前らは昨日やつらだな。昨日はよくもやってくれたな!」
ある男子生徒がAクラスの男子を見て言う。
「おいおい、何言ってるんだよ。仕掛けてきたのはお前たちじゃないか。それに先生も言ってただろ、弱肉強食だって」
Aクラスの男子たちは笑いながら言う。
「くっそ…」
クラスメイトたちはただただ我慢することしかできない。
3人の男子の中でも特にがたいのいい男が神童たちのところにきた。
「俺の名前は小錦皇牙、Aクラスの男子のリーダーをやっている。今日はお前たちにいいことを教えにきた」
「いいことだと?」
「戦争の件だが素直に降伏したほうがいいぞ。ルールには殺してはいけないって書いてなかったからな。お前じゃ歯が立ただろし」
小錦とかいう男子はゲラゲラと汚く笑いながら言う。
「まあ、忠告はしたからな。せいぜい頑張ってくれよ」
Aクラスの生徒たちは教室からでていった。
シーン・・・クラスが静まり返る。
「どっどうすんだよ、殺されるかもしれないぞ」
「やっぱり大人しく降伏したほうがいいんだよ」
さっきまで威勢のよかった男子たちが急にビビり始める。
「待ってくれ!確かにルールブックには何ものってないが、学園のルールに人を殺すなどの犯罪は誰であろうと犯してはいけないってあるぞ。あいつら俺らをビビらせにきただけなんだ。あきらめる必要なんてない!」
どうやら神童だけはあきらめていないようだ。
「それもそうだな」「絶対勝ってやるぞ」「見てろよAクラス!」とみんなの気持ちが再び熱くなる。
その時ちょうど先生が入ってきた。
「お前ら、結局どっちにするんだ。やるのかやらないのか?」
先生は鋭い目で生徒を睨む。
「やります!俺たちCクラスはAクラスと戦争をします」
神童がはっきりとそう言った。
「そうかわかった。まあせいぜい頑張ることだな。これでSHRを終わる、ちなみに対決日は明日だからな」
いきなり明日、Cクラスの運命を決まる勝負が始まる。
次からバトルに入るので是非みてください。
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